（１）救いを受け入れる
　前回、イエス・キリストこそが人間を永遠の滅びから救う救い主であることを学びました。すなわちイエス様は、全ての人間の身代わりに霊も肉体も死んで、よみがえるという最大の奇跡によって、全ての人間のために「救いの道」を用意して下さったのです。

　イエス様は言われました、「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。」　（ヨハネ１４：６）

　けれども、「救いの道がある。イエス様は救い主だ」ということをただ知識として知っているだけではダメです。たとえば、ガンという病気を治す特効薬がある、ということを知っているだけではガンは治らず、その特効薬を飲むことによって治るのと同じです。

　あなたも永遠の滅びから救われたいと願うなら、イエス様を心の中に受け入れることが重要なのです！

（２）悔い改めと信仰
①悔い改め
　イエス様は「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」（マルコ１：１５）と言われました。神の国に入るため、つまり救われるためには、この「罪を悔い改めること」と「福音を信じること」の二つが必要なのです。

　まず、「悔い改め」についてお話します。〔３．人間〕の学びで「罪とは人間が自ら神様になり善悪を自分で決めること」だとお話しました。ですから、「罪を悔い改める」とは「自分で善悪を判断するのをやめて、神様に謝り、心を神様の方に向き直すこと」です。

　聖書で言う「罪」には「的外れ」という意味があります。つまり人間はその心を、的である神様に向けるべきなのに、心の向かう方向が外れているということです。そのよそに外れていた方向を神様の方に向け直すことが、悔い改めなのです。

　 私たちを造られた神様を、神様として認めず、崇めず、敬わず、無視して生きること、逆らって生きること、それは最大の罪です！

※もしあなたが神様に「私は今まであなたに背いて生きてきました。どうか、私の罪をお赦し下さい」と心から祈るなら、神様はあなたの犯した過去・現在・未来の罪までも赦して下さるのです。なぜなら、イエス・キリストはあなたの罪の罰を、既に身代わりに受けて下さったからなのです。

　“イエスは言われた、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」。”　（ルカ２３：３４）

②福音を信じる
　神様の前に自分の罪を認め、悔い改めたなら、次に「福音を信じる」ことです。罪を悔い改めただけで救われるのではなく、この「福音を信じること」が重要なのです。

　「悔い改め」が、医者のもとに行って「私は病気です。治して下さい」と言うようなものだとすれば、「福音を信じる」とは医者からもらった薬を飲むようなことです。

　 「福音を信じる」とは、「イエス・キリストを『わたし』を救ってくれる方、神の御子『救い主』として信じ、心に受け入れること」です！

※あなたが先程の祈りに続いて、神様に「イエス様をわたしを救ってくれる神の御子『救い主』と信じます。心に受け入れます」と祈るなら、神様はあなたを救い、神の子供とし、あなたの霊を新しく造り変えて下さるのです。（中心聖句）

　先程も言いましたように、イエス様はあなたの罪が赦されるために、身代わりに罰を受けて下さったのですが、あなたの罪は赦され、罪の罰からは免れたとしても、あなた自身の性質が（霊や心が）以前のままなら、何の意味があるでしょう。たとえるなら、それは何度も犯罪を犯しても、多額の保釈金によってスグゆるされて釈放されるマフィアの息子のようなものです。これでは意味がありません。

　しかし神様は、あなたの罪をただ赦すだけではなく、あなたの霊を新しく造り変え、新しい命（永遠の命）を与えて下さるのです。これを「新生」と言います。

　イエス様は、あなたにこの永遠の命が与えられるために、霊の死から復活されたのです。
「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」　（Ⅱコリント５：１７）

　このように、あなたが神様の前に罪を悔い改め、イエス様を救い主として信じ祈る時、あなたの罪は赦され、霊が造り変えられ、神様の子どもとされるのです。