私達には毎日の食べ物、衣服、住まいが必要です。 合わせて衣食住が必要です。衣食住は全部大事ですが、人によっては優先順位が違います。 皆様にとって衣食住の中、第一の優先順位は何でしょうか？ 衣食住の優先順位は一人一人の価値観が違うので、人それぞれ違うと思います。ある方は衣服に拘りがあります。ある方は食べ物に拘りがあります。皆様は持ち家のために長年間、ローンを払ったと思います。
自分は個人的に衣服にはあまり関心がありません。牧師なので、自分の家を持ってないので、家も関心がありません。食べることはアレルギーが無いので、そんなに拘ることはありません。皆様の中でも、衣食住にあまり関心が無い方はいらっしゃいますか？
さて、バプテスマヨハネは衣食住に全く関心が無い人でした。彼はこれらのものと関係ない生活をしていました。人間は衣食住を通して幸せを得ています。衣食住は天のお父様がくださる一番基本的な幸せです。
マタイ５：４５
「天におられるあなたがたの父の子どもになるためです。父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです」
衣食住は天のお父様が子ども達である私達にくださる日々の恵みです。ですから、バプテスマヨハネのような極端な禁欲主義まではしなくても良いです。しかし、彼はそれでも、何かのために極端な選択をしました。なぜ、彼はそこまで極端なゼロ円生活を始めたのでしょうか？ なぜ、彼は殉教するまで極端な選択を続けたのでしょうか？
１．バプテスマヨハネの衣食住
バプテスマヨハネが身に着ていたものはらくだの毛の衣です。正確には衣服とは言えません。デザインもなく、飾りもありません。いつも同じ服で１着だけだったと思います。らくだの毛で作った衣なので、昼は暑いですが、夜は暖かく過ごせたと思います。彼にはちゃんとした家がありません。野原でそのまま寝ていたと思います。らくだの毛の衣と言う描写だけで、彼の衣服と住まいが想像できます。
彼の食べ物はいなごと野蜜です。料理することもありません。蓄えておくこともありません。あれば食べる、無ければ食べない生活です。彼はゼロ円生活が好きだったので、こんな生活をしたのでしょうか？
２．使命のために衣食住を諦める
もし、彼が美しい衣服が欲しい、美味しい食べ物が食べたいと言い出したらどうなったでしょうか？ 彼のところに尋ねてくる人たちに求めたと思います。パリサイ人たちからごちそうをもらったら、「まむしの子らよ」と言えなくなります。お金持ちからお金をもらったら悔い改めなさいと叫べなくなります。ですから、彼は主なる神から頂いたメッセージを正しく伝えるためにはご馳走してもらってはいけません。美しい衣服をもらってはいけません。権力者たちが提供する立派な家に住んではいけません。彼は主なる神さまからのメッセージを一つも加減することなく、そのまま伝えるために、人間として受けられる基本的な衣食住を諦めました。
神の預言者は神のメッセージを伝える人です。ヨハネは神さまからのメッセージを預かりました。預言者のメッセージにはパワーがあります。メッセージそのものにもパワーがありますが、生活そのものにパワーあります。ヨハネのメッセージと生活は一つです。メッセージと生活は切り離すことができません。
ヨハネは衣食住の縛りが無い人なので、何も怖いものがありません。家族もいないので、誰かを養う義務もありません。衣食住が自由なので、誰かに弱音を吐くこともありません。ヨハネは誰に対してでも、遠慮なく「まむしの子孫たち」「悔い改めにふさわしい実を結びなさい」と言えました。
３．衣食住を諦める選択はヨハネの信仰
ヨハネは生まれた時から神様からの使命がありました。３節・・預言者イザヤによって「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意せよ。主の通られる道をまっすぐにせよ』」と言われた人・・
ヨハネはこの使命を果たすために若い時から家を離れ、ユダヤの荒野で教えを宣べ伝えました。使命をくださったのは主なる神です。その使命を彼の運命として受け入れたのは彼自身です。主なる神がむりやりに強要したことはありません
。衣服はらくだの毛の衣だけ、食べ物はいなごと野蜜だけ、住まいは野原だと指定したのではありません。ヨハネ自身が神のメッセージを厳かに伝えるために極端な生活を選びました。
2「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」と力強く宣言できる生活を自ら選択しました。
例えば、彼はやりたくなかったのに、神の命令によって極端な生活をしたのであるなら、それはとても可哀そうな人生です。とても悔しい人生です。しかし、彼は自ら進んで選んだ生き方でしたので、彼は期待しながらメシアを待っていまして、喜んでイエス様をイスラエルに紹介しました。
４．私達にとって衣食住は
私達にとって衣食住は何でしょうか？ 衣食住は日々の課題でしょうか？ 私達の収入のほとんどは衣食住のために支払われるので、日々の課題と言えば課題です。親になると衣食住は大きな課題です。一人だけだと何でも簡単一食を済ませたいですが、子どもがいると、家族がいると簡単に済ませるわけにはいきません。お母さんたちは毎日、今晩のメニューを決めないといけませんが、日々の課題です。
（１）衣食住は日々の喜びでしょうか？
買い物が好きな方、ショッピングにでかけるのが喜びの方には衣服を買って、美味しいものを食べることは喜びです。生涯にかけて一つの家を購入することも大きな喜びであり、生きがいになります。衣食住は現在、私たちの生活において重要度はどのくらいでしょうか？ 例えば、食べることは一日の生活において、第一のことではありますが、生活の一番重要なことではありません。イエス様の４０日間断食の後、サタンが第一に取り上げたものが食べる事でした。「この石をパンにしなさい」
主の祈りの中にもいくつかの願いの中に食べることがあります。 「我らの日用の糧を今日も与え給え」
お母さんたちは起きあがってから朝ご飯を炊くことから始めます。或いは食パンを焼くところから始めます。一人暮らしは朝食に拘りません。食べたいとき、食べて、朝食は食べないことも多いです。しかし、家族がいると一日の始まりは食べることから始まります。このように食べることは私たちの生活において、第一の優先順位です。
しかし、先も申し上げましたが、第一の課題ではありますが、生活の一番重要な事ではありません。衣食住が第一の課題ではありますが、生涯の一番重要なことではありません。衣食住は一日一日繋げれば良いです。衣食住は毎日、第一にしたことなのに、生涯において記憶に残っていません。衣食住は第一ですが、一番重要なことではありません。
例えば、衣食住が一番重要な関心事になってしまうと「私たちの人生がたったの衣食住のために生きたのか」になります。衣食住が第一の問題なので、あれほど、長い時間を使いまして、多くのお金を使いましたが、単に食べて、着て、住むために今まで生きたのではありません。この地上のすべての生き物、人間を含めてすべての生物は衣食住のために生きています。イエス様を知らない異邦人も皆、衣食住のために一日頑張っています。それでは、私達、神の子ども達は何のために生きていますか？ 衣食住は重要なことですが、私達はそれよりもっと重要な目標が必要です。
マタイ６章
３１ ですから、何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと言って、心配しなくてよいのです。
３２ これらのものはすべて、異邦人が切に求めているものです。あなたがたにこれらのものすべてが必要であることは、あなたがたの天の父が知っておられます。
３３ まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
この聖書の箇所の中に大事な答えがあります。
（１）「心配しなくてよいのです」
心配してはいけませんではありません。食べることは第一の事なので、とても心配になります。とても心配になる人に心配してはいけませんといくら厳しく命じられても、心配になることは心配になります。心配しなくてもよいと安心させてくださいます。そして、食べる課題がとても大きな課題であることをイエス様もご存じです。
（２）あなたがたの天の父が知っておられます
衣食住の課題は天のお父様の課題であって、子どもの課題ではありません。マタイ6章がずっと教えていることはお父様が子どもに食べものをくださることです。衣食住に縛られると私達の人生が異邦人のようにため息で終わる可能性が高いです。「何のために生きて来たのだろう」「あなたはここで何をしているのか」私たちには一番大事な目標が必要です。
（３）まず神の国と神の義を求めなさい
私達の人生において一番大事なことはまず、神の国と神の義を求めることです。神の国と神の義を求める生き方が私たちの人生を意味あるものとします。衣食住は、現在は大事ですが、いつかは終わるこの地上のものです。現在は価値がありますが、永遠の価値はありません。ですから、バプテスマヨハネも惜しみなく、衣食住を捨てて、神の国を求めました。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」
私達はバプテスマヨハネほどの使命は無いので、彼のような極端な生活はしなくても良いです。しかし、私たちの人生の一番中心的な目標は何でしょうか？ 衣食住ですか、神の国ですか、どちらに傾いていますか？
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