2023年1月29日
ピリピ人への手紙 4章10〜23節
＜ ピリピ教会からの献金に感謝 ＞
各宗教には献金と言うものがあります。キリスト教会も毎週、礼拝の時、献金をささげています。各宗教に献金と言う名称は同じですが、その理由は宗教ごとに違います。しかし、未信者から見れば同じく見えるでしょう。宗教が私の大切なお金を狙っていると感じるでしょう。それでは、キリスト教において献金は何でしょうか？ さて、パウロはピリピ教会から2−3回、献金をもらいました。ピリピ教会から支援をもらったパウロは献金と言うものは何かを教会に教えました。私たちが毎週、ささげている献金には何の意味があるのでしょうか？
１．献金を勧めたパウロ
新約聖書の他の手紙に比べるとパウロの手紙には献金の話が多いです。お金に関する教えも多いです。彼は献金を強調しました。
コリント人への手紙第二９：６−７
「６ 私が伝えたいことは、こうです。わずかだけ蒔く者はわずかだけ刈り入れ、豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます。７一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。
パウロ自身が仕事をしていたので、教会から生活費をもらう必要はありませんでした。今後も教会から献金をもらうつもりはありません。パウロは教会からサポートをもらうつもりはないのに、献金の話を至る所でしました。ピリピ教会からもらったサポートは特別なケースなのに、それでもパウロは気にしていたのか、色々の言い訳のような話を長くしました。
１１ 乏しいからこう言うのではない。どんな境遇にあっても満足することを学んだ。
１２ 私は、貧しい生活も耐えられる
お金持ちの生活もできる
満ち足りていても傲慢にならず、飢えていても卑怯にならず、富むことにも、乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に対処する秘訣を心得ている。
１３ 私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできる。
教会から生活費をもらう必要もないのに、パウロはなぜ、献金を強調したのでしょうか？
２．献金をもらわないパウロ
彼に取ってお金は個人の用途のためには要りませんが、神の御国の働きのために使いました。個人の必要なものは仕事をして稼ぎました。ささげられた献金はエルサレム教会を支援するために運びました。
もう一つの理由は福音を正しく伝えるためです。福音を正しく伝えるために天幕を作る仕事もしたわけです。もしかして、仕事に縛られて、福音を伝えるのに支障が生じたのであるなら、パウロは天幕作りを辞めて、教会から謝礼をもらったでしょう。イエス様も神の働き人に食料が与えられるのは当然であると認められました。イエス様の教えがあるのにも関わらず、パウロがヨーロッパの教会からわざともらわなかった理由はユダヤの状況とヨーロッパの状況が違ったからです。ユダヤ地域はどこにいても、各地域にイエス様の弟子たちがいました。イエス様の弟子たちがいなくても、福音を伝えるのに支障はありませんでした。旅人をもてなすのは旧約からの伝統です。
しかし、ピリピ教会を始め、ヨーロッパにはまだ、キリスト者がいません。逆に宗教商売人がいました。占いをしたり、ギリシャの哲学を教えたり、未来に不安を抱いている人たちに諭しを与え、お金を要求しました。パウロがお金をもらってしまうとパウロが伝えてイエス様の福音も同じ扱いになります。ですから、パウロはただで福音を伝えました。元々、福音はただです。お金で買取するものではありません。パウロはイエス様の教え通り、教会から献金をもらえる資格はありましたが、福音を正しく伝えるためにわざと教会から何ももらいませんでした。ピリピ教会からも2−3回だけ、彼らの心を受け取っただけです。
３．私たちが献金する理由
他の宗教を見ると献金の理由は献金をささげる人たちのためです。罪滅ぼしのため、祝福のため、安全・平和を求めるためです。私たちも確か、自分のために献金していることはあります。神さまが私たちの献金をご覧くださいまして、私たちを祝福してくださることはあります。
しかし、それよりも大事な他の意味があります。誰かの必要を満たしてあげることが神へのささげものです。誰かの幸せのためにしていることが、神さまが喜ばれるささげ物です。私たちの献金は誰かの不足を満たしてあげることです。教会の本来の働きには教会内の弱者を助ける救済の働きがあります。私たちがささげる献金にはこれらの理由よりも、もっと深い理由があります。
４．献金の理由：献金と信仰生活
（１）信仰と献金
キリスト教の信仰は一つになることです。イエス様を信じれば、イエス様と一つになることです。お金を信じれば、お金と一つになることです。献金は正しい信仰のために必要です。お金を信じている人はイエス様を信じているのではありません。お金と切り離さないとイエス様と一つになることはできません。お金と完全に密着してしまって、イエス様に一つになれなかった青年がいました。
ルカ１８：２２−２５
「２２ イエスはこれを聞いて、彼に言われた。「まだ一つ、あなたに欠けていることがあります。あなたが持っている物をすべて売り払い、貧しい人たちに分けてやりなさい。そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。そのうえで、わたしに従って来なさい。」
２３ 彼はこれを聞いて、非常に悲しんだ。大変な金持ちだったからである。
２４ イエスは彼が非常に悲しんだのを見て、こう言われた。「富を持つ者が神の国に入るのは、なんと難しいことでしょう。
２５ 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうが易しいのです。」
この青年はお金と一体となってしまいました。信仰はイエス様と一体となる事なのに、お金を切り離さないとイエス様と一体になれません。お金はあまりにも良い物なので、私たちの心と一つになりやすいものです。ほとんどの人はお金と一心同体となっています。しかし、献金はお金と私を分離させるものです。余りにも大事なお金ですが、しかし、神さまほど大事ではないので、ささげられます。ささげられないのであるなら、それは私にとって神のような存在です。献金はお金と離れられるかどうかの試金石です。お金を切り離すことが出来る信仰者に神さまは多くのお金を任せます。お金を超越した人が神さまからの大金を管理できる人です。
（２）教会と献金
教会はこの世の変な宗教と違うことを社会に証明しなければなりません。教会はお金を求めるところではないことを証明したいです。社会において牧師の給料は少ないので、わざと証明する必要はないかもしれません。逆に牧師の給料がそんなに少なかったのかと社会にお知らせ出来たら良いと思います。キリスト教会はお金に関してはこの社会のいかなる宗教法人よりもきよいところです。宗教法人のどの組織よりはキリスト教会はお金に関してきよいと自負心があります。教会は１円でさえ、明確に明らかにしています。毎月、毎年、教会が持っている全部の財産報告を通して明らかにしています。裏金は１円もありません。
しかし、神の御前でも、本当にきよいのかと言われたら、自信はありません。教会も、牧師も何だかんだお金に縛られています。特に自立してないので、自立するまでお金に縛られます。私はこれからも皆様に献金を強調しますが、その理由は自分の給料のためではありません。私がこれからも献金を強調する理由は19節のように皆様自身が祝福されるためです。献金は「神さまにすべてを委ねています」という信仰の告白です。ですから、皆様の信仰をご覧くださいました神様が責任を取ってくださいます。
献金の意味はお金を信じないで、神だけを信じている信仰の現しです。献金は私たちの現在の信仰の器です。神さまはその器の大きさに合わせて満たしてくださいます。皆様の信仰の器を大きくしてください。教会の献金を牧師が勝手に使ってしまうと他の変な宗教と同じです。教会の献金を役員や一部の人が勝手に使ってしまうと他の異端と同じです。しかし、神の栄光ために、宣教のために、皆のために使えばきよい使い方です。
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