2022年12月24日 キャンドル礼拝
ルカの福音書 2章7節
＜ 一番貧しかったイエス様 ＞
コロナの後、貧富の格差は広がり、全世界が貧しくなりました。インプレがひどくて、物価が毎月のように上がっています。国は非課税の世代や収入が急激に減っている世代に、5万円を給付しています。約1600万世代になることで、全体の１/4世代だそうです。日本の多くの世代が貧しい生活をしています。皆が豊かになり、幸せに暮らせる日を祈るばかりです。
さて、この世の中で一番貧しく生まれた人は誰でしょうか？ 一番貧しく生活した人は誰でしょうか？ 皆様の人生の中で、一番貧しかった経験はいつだったでしょうか？
１．貧しいイエス様
新約聖書の中で貧しかった人はバプテスマヨハネです。彼の服はラクダの皮です。死ぬ時まで一着だけでした。食べ物はイナゴと野原のハチミツです。最後までずっとゼロ円生活でした。バプテスマヨハネのご両親は貧しい家庭ではありません。祭司なので、平均以上の家庭でした。バプテスマヨハネが神のお働きのために、すべての財産をあきらめただけです。
洗礼者ヨハネよりも貧しかったお方はイエス様です。バプテスマヨハネは少なくとも、少年期までは裕福な生活でした。しかし、イエス様はご両親のヨセフとマリヤが貧しい人、イエス様も貧しい生涯でした。ルカの福音書２章には貧しかったヨセフとマリヤ、そして、イエス様に関して書いてあります。イエス様はお生まれになる時、部屋がありませんでした。部屋が無いので、馬小屋。ベッドも無いので、飼い葉おけ、タオルも無いので、荒布
お祝いしてくれる人もいないので、羊飼いたちだけ。生まれた赤ちゃんのために、８日目にささげものをすることになっていますが、ヨセフとマリアにはお金が無いので、2羽の鳩が全部です。ヨセフとマリヤは故郷から離れていたので、仕事も出来ません。ヘロデ王がイエス様を殺そうとしていたので、故郷に帰ることも出来ません。何もできないことばかりです。どうにもならないことばかりです。
２．貧しくても、幸せなイエス様
イエス様は貧しかったですが、不幸ではありませんでした。お金と幸せは比例する時が多いですが、何の関係もない時もあります。お金があれば、確かに何でもできるので、幸せになれます。けれども、お金が多いからと言って、必ず幸せになるのではありません。私たち自身を見れば分かります。私たちは現在、幸せでしょうか？ 皆様自身に聞いてみて下さい。
「あなた自身は現在、幸せですか」
幸せなところもあれば、そうではないところもあります。
幸せですと答える方は、お金があるから幸せです。幸せではありませんと答えるからはお金がないから幸せではありません。「お金がないから、幸せです」とおっしゃる方はいらっしゃらないと思います。「お金が多くて不幸です」とおっしゃる方はたまにはおられるかも知れません。あるご家庭はお金がある時はあるから争い、お金がない時はないから争い。お金と幸せは深い関係がありますが、別に関係ない時もあります。
世界経済の変化の中、私にお金がある時もあれば、無い時もあります。けれども、私たちの願いはお金が多くても、少なくても関係なく、幸せになりたいことです。イエス様はこの世で一番貧しいお方でしたが、この世で一番幸せなお方です。
（１）一番貧しかったお方
イエス様はどのくらい貧しくなったのでしょうか？ イエス様は本来、神さまご自身です。すべての栄光と賛美、誉があり、天使から賛美を受けておられる神です。神がすべてのものを捨てて、この地に来られました。神の栄光を捨てて、見すぼらしい人間となりました。人間になると何も持っていません。人間と同じく時間の制限、空間の制限だけ、何も持たないままこの地に来られました。貧しくはなりましたが、貧しくなったのはあくまでもイエス様自らの選択です。わざと貧しくなる道を選びました。わざと貧しくなった理由は何でしょうか？
私たちを豊かにするために、自ら貧しくなりました。私たちを救うために、自ら命を失いました。私たちを自由にするために、自ら、時間的、空間的に制限される不便に耐えました。私たちを幸せにするために、自ら、幸せを分け与えてくださいました。私たちを幸せにするのが、イエス様の幸せです。誰かを幸せにするのが仕事であるなら、素敵な仕事ではありませんか？
幸せと言うのは分け与えると、私が不幸になるのではなくて、もっと幸せになります。イエス様は一番貧しかったお方です。しかし、一番幸せなお方です。イエス様のおかげで数えきれないほどの人たちが幸せになったからです。イエス様の周辺に、イエス様を信じて幸せになった人たちに溢れました。羊飼いたちがまず、喜びに満ちました。
２：２０「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」
シメオン
２：２８シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
アンナ
弟子たち
悪霊に取りつかれていたマグダラのマリヤ、
お金しか知らないザアカイ
「１９：６ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた」
皆様も幸せになりたいでしょう。どうすれば良いでしょうか？ まず、今までの方法では幸せになれないと悟りました。今までは自分の幸せばかり考えました。家族の幸せばかり求めました。それで幸せになりましたか？ 私の隣の人が幸せではないのに、自分だけ幸せになれますか？ 社会が幸せではないのに、自分の幸せを維持できますか？ 社会が不幸になれば、まもなく、社会の不幸が私の不幸になります。時間の問題です。私たちは自分の幸せのためにも、隣人が幸せとなるように頑張りたいです。
私はイエス様の幸せを皆様に紹介したいです。そして、分け与えたいです。皆様もイエス様を信じれば、幸せになれますし、他の人を幸せにすることが出来ます。確かなことは今までの方式では幸せになれないことです。すでに全部経験したのではありませんか？ 人類の歴史がすでに証明しました。今まではどうすればお金を儲け、増やし、管理して、老後に備えるかばかり考えたのであるなら、これからはどうすれば、誰かを幸せにするために、このお金を使うかを考える時間となって頂きたいです。
時間がそんなに残っていません。私の現在の幸せを維持できる時間もそんなに残っていません。隣の人を幸せにできる時間もそんなに残っていません。
私の幸せばかり維持しようと拘ると天の父なる神さまが助けて下さいません。しかし、私の幸せを分け与えると天の父なる神さまが必要なものを必要な時、助けて下さり、導いて下さいます。イエス様がこの地に来られた時も予め、すべてのものを満たして下さり、助けて下さいました。
今日は私たちの人生において分かれ道になるでしょう。今まで通りに自分の幸せばかり求める道を選ぶのか？ イエス様のように皆の幸せのために、私の幸せを分かち合うか道を選ぶのか。皆様はどちらの道をお選びになるのでしょうか。
このペ−ジのTOPへ 前週へ 翌週へ 一覧表へ戻る