2022年7月10日

ヨハネの福音書　12章24〜26節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ これからも豊かな実を目指して ＞


　私たちはどうすれば豊かな実を結びますか？　主が喜ばれる豊かな実は具体的に何でしょうか？　今日の箇所はイエス・キリストが自ら身を持って私たちに証明して下さった教えです。イエス様は堕落したこの地を救い出すために神の国から来られた一粒の種です。尊い十字架の犠牲によって数多くの人々が救われました。主イエス・キリストは私たちにも自分を犠牲にする生き方を要求しておられます。私たちは天国からこの地に特別な任務を頂いて、派遣されている一粒の種です。私たちは地に落ちている一粒の種として、これから何をしたら良いでしょうか？


１．主からの生命力があるか。
　命がある者からは新しい命が生まれます。すでに死んでいる者からは新しい命が生まれません。最初から命がない種は実を結べません。いくらたくさん蒔いても、そこからは実がありません。主から霊的な命を頂いていない人は実を結べません。自分自身が救われていないのに、他人を救うことは出来ません。一人の魂を救い出すためには霊的な命の力が要ります。自分自身に霊的な力がないのに他人を救いに導くことは出来ません。自分の中に霊的な命がない人は友達に自信満々話せません。「イエス様を信じれば救われます」と言えません。


２．何を目指して生きているか
　私たちは主から新しい命を頂きました。神の命には神の力があります。私たちは主から頂いた命の力をどこに使っているのでしょうか？　私たちの目がどこに向いているのか、私たちの関心事はどこにあるのか？　未来の目標がどこにあるのかということです。私たちはこの地に派遣されている神様の一粒の種です。今日の御言葉を見ますと一粒の種は二つの中で一つは選択しなければなりません。主の為に死ぬか。自分の為に生きるか？　クリスチャンなら皆、主からこの質問を受けます。主の為に死のうとする人は多くの実を結びます。しかし、主の為に死なない人は自分一人だけ救われます。

　「主の為に死ぬ」ことは神様の御国のために生きることです。神様の御国の具体的な形は教会です。神様の教会の為に働くことが主の為に死ぬことであり、主のために生きることです。神様の教会で奉仕するために時間を犠牲にして、情熱を注いで奉仕するとき、豊かな実を結びます。「自分の為に生きる」ことは、教会生活を出来る限り、短くして、自分の為にほとんどのお金と時間、情熱を注ぐことです。「自分の為に生きる」クリスチャンは主からの命は持っていますが、実を結べる力はありません。現代のクリスチャンの一つの特徴でございます。確かに主から頂いた命はありますが、生命力が弱いです。現在、私たちの最大の目標は何でしょうか？　これから５，１０年後、何を目指して全力を注ぎたいのでしょうか？　子どもの教育の為でしょうか？　家のローンの支払いを終えることでしょうか？　色々あると思います。しかし、その目標の中に「主の教会の為に」と言う項目も入っていますか？　もしかして今までなかったら、一つくらいは入れて頂きたいです。

　私たちは神様の国からこの地に派遣される時、それぞれの使命を持って来ました。その使命を何とかして生きている間に果たしたいです。果たすべき個人の独特な使命こそ、主が喜ばれる実であり、私たちに取っては今日の御ことばの表現のように死ぬことです。

　私たちがこの地において結ぶべき実は二つの種類があるのではないかと思います。一つは全クリスチャンに共通するものです。ガラテヤ5:22,23にある聖霊の実です。「御霊の実は愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です」

　もう一つは個人の独特な実です。個人の独特な使命から来るものです。この地において私しか出来ない使命があります。私はこの実を皆様に強調したいです。死ぬこと、豊かな実、これらの意味は一人一人、個人によって意味が違います。時代によっても意味が違います。ある時はこの御ことばが殉教を意味する時期もありました。今の時代は平和の時代なので、殉教を意味するのではありません。しかし、使命を果たすとき、殉教に匹敵するくらいの苦しみが伴います。

　主からの使命は何よりも大事な人生の目的です。クリスチャンには神様がこの世にお送りになるとき、託してくださった目的があります。それを探し出して頂きたいです。私たちの人生の目標の中に主の為に、教会の為にという目標を一つずつ立ててくださいませんか。


３．約束の御言葉を持っているか
　いくら主から命を頂いたとしても、激しいこの世の中で、私たちは疲れています。使命とか考えられる余裕はく、今日の一日を生きるだけで精一杯です。私たちの力では何も出来ません。私たちには必ず成し遂げて下さる主の約束の御言葉が必要です。旧約と新約聖書に出てくる信仰の先輩たちを見ると一つの共通点があります。彼らは神様からの約束のみことばを持っていました。彼らは私たちより、人格が良い人ではありませんでした。信仰が良い人でもありませんでした。忍耐強い人でもありませんでした。私たちと違うところは、彼らは神様の約束を持っていました。途中、失敗もありましたが、最後まで忍耐して、約束が成就されました。先輩たちに与えられた約束のみことばが今日、私たちにも与えられました。

　主は今日の御言葉を通して確実に約束しておられます。「よくよく言っておく」、死んだら豊かな実を結ぶ。イエス様はお話だけではなく、身を持って見せて下さいました。そのことで人類を救ってくださいました。

　キリスト教の歴史の中で数え切れないほどの信仰の先輩たちがこの御言葉を信じて、人生の生き方が変わり、主の為に大いに用いられました。私もこの御言葉を約束の御言葉としていただき、全人生をかけました。そして、約束通りにちゃんと成就されることを見たいです。皆様も、この御言葉を信じてこの御言葉に従って見ませんか？

　信徒の皆様、何の根拠もない、この世の教えに惑わされないで確実な神様の御言葉を信じて、みことばに従って見ませんか？　この世の教えは真理ではないのでいつも変わります。現在の思想、科学、真理は３０年経つと変わります。しかし、イエス・キリストの真理は2000年経っている今も変わっていません。これからも変わりません。約束のみことばが成就されるとき、私たちの人生も輝きます。


結論
　この地に生まれて、つまらないまま終わりたいと思っている人はいないと思います。また、つまらないまま天国に帰りたいと思っているクリスチャンはいないと思います。何とかして意味ある人生を過ごしたいと願います。

　私たちは誰が見ても良き素晴らしい実を結びたいです。その為には今日の御言葉は大事なことを教えてくださいます。主からの命、生命力があるか（救われているかのこと）。現在何を目指して生きているか（救われていても、実を結べる生命力があるかのこと）。主からの約束の御言葉を持っているか？　まだチャンスは十分あります。

この辺で私たちの今までの生き方を顧み、これからの生き方を修正しましょう。



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