礼拝メッセ−ジ
2022年7月3日

ルカの福音書　19章1〜10節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ハッピーエンドの人になろう ＞


　多くの方はハッピーエンドの物語が好きです。全ての人々は自分の人生が「幸せのうちに終わるように」と切に願っています。悲しみのうちに人生が終わるように望んでいる人はいないでしょう。皆様も幸せのうちに終わることを望んでおられると思います。それではどうすれば幸せの終わりになるのでしょうか？

　今までの生活や人生が苦しかったかどうかとは別として、私たちの切なる願いは最後のところではハッピーで終わりたいです。今日のみことばに出てくるザアカイも幸せの人生を求めました。人々は幸せを求めます。これからも求め続けます。私たちは皆、それぞれの幸せを求めている人々です。ですからどこに幸せがあるのか聞きたいです。ザアカイはそれを見つけました。私たちもザアカイが見つけた幸せへの道を見つけたいです。


１．幸せの道を求める叫び
　私たちは幸せを求めています。不幸を求める人はいません。貧しい人も幸せを求めます。貧しい人はお金があって豊かになれば幸せになると思って一生懸命に働きます。

　しかし、貧しい人がお金持ちになっても変わらず幸せを求めます。お金では幸せがないので他のものを求めます。この世の楽しみ、快楽、もっと刺激的なものを求めます。人権が制限されている国の人々は政治的な自由に幸せがあると思って自由を求めます。数多くの人々が今日もそれぞれの幸せのために熱心に生きています。しかし、どこに幸せがあるかは分かりません。あちらこちから答えがあることはあります。政治家たちも自分の政党なら国民を幸せにすることが出来ますと言い張っています。

　今日のみことばに出てくるザアカイも彼なりの幸せを求めていました。そのことでお金も貯めてみました。悪いことも平気でやりながらお金を貯めてみました。しかし、お金を貯めれば貯めるほど息苦しくなりました。暗い影が彼の人生を覆っていることを感じました。不安と心配で耐えられなくなりました。権力も彼の心配を解消すことが出来ませんでした。

　今日の聖書でザアカイは生きることがあまりにも息苦しくて、死にそうになった時、イエス様の噂を聞きました。イエス様のところに行って聞いてみようかと思いました。「いったい私の人生に何がおかしくなっているのか、どうすれば幸せになれるのか？」そのことで彼は木の上にまで登りました。イエス様の周辺にはザアカイのように幸せを探し求めていた人々が大勢いました。ルカ１８章の青年のお金持ちのパリサイ人など、多くの群れがいました。今の時代にも沢山いますし、私たちもその一人です。

　皆様は幸せになりたいですか？　幸せになるために何をなさっていますか？　幸せになるために具体的にどうすれば良いですか？　イエス様に伺いましょう。イエス様に真剣に聞いて見れば教えてくださいます。まず、人生の全ての重荷を一応下ろして、全ての心配と悩みも下ろしてイエス様に１００％すがる姿勢で祈のりましょう。イエス様はこうおっしゃいました。

マタイ１１：２８
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。２９わたしは心が柔和でへりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、たましいに安らぎを得ます。」

マタイ７：７―８
「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれでも、求める者は受け、探す者は見出し、たたく者には開かれます。」

　ザアカイは人生の行き止まりのところでイエス様に助けを求めました。彼の魂は生きるためにイエス様に叫び求めました。私たちも幸せに生きるためにイエス・キリストに叫び求めましょう。


２．やっと見つけたハッピーへの道
　１節で彼は幸せではありませんでした。９節で彼は幸せになりました。彼はその後も幸せに暮らしましたし、最後までハッピーでした。彼は不幸から始まりましたが、終わりの時には幸福に変わりました。不幸から幸せに変わった決定的な理由は何ですか？　イエス様と出会った事です。イエス様に出会ったとき、人々は幸せになります。ザアカイの笑顔がそれを証明しています。歴史の多くの信仰者が証ししています。ザアカイがイエス様を信じる前と信じた後はずいぶん差がありました。イエス様を信じてから彼に現れた生活の変化は次の通りです。

１）まずお金の目的が変わりました。
　信じる前にはただ集めて、貯めるのが目的でした。結局は使えなくなるお金でした。しかし、イエス様を信じた後、人々を助けるところに有効に使いました。正しく、良きところに使いました。

２）人間関係や社会生活も変わります。
　イエス様を信じるまでは隣の人々が彼を憎み、妬んで、嫌がっていました。彼は多くの人々の敵、仇のような人でした。しかし、イエス様を信じてからは和解して友達になりました。親しくなりました。近所の人々に愛され、尊敬されるようになりました。家庭も穏やかになりました。

３）神様との関係も変わりました。
　今までは死んだらどうなるか、怖さを覚えていました。死ぬのが怖くて震え上がっていました。しかし、イエス様を信じてから神様の子どもになって命と望みが溢れる人になりました。死が近づいて来ても平安の中で受け止められる人になりました。

４）自分自身に対する価値観も変わりました。
　今までは自分の事を考えると嫌で嫌でしょうがない、無気力に落ち込んでいましたが、信仰者になってからは笑顔の人になりました。彼はイエス様を信じてから人生の全てのものが一気に代わりました。彼の周辺の全てのものが変わりました。全てのものが新しくなりました。

コリント人への手紙第二５：１７
「ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」

　イエス・キリストはおかしくなっている私たちの人生を変えられるお方です。イエス様に出会った人と出会っていない人は違います。イエス様を信じる人と信じていない人と生き方が違います。行き先が違います。イエス様を信じている人には心の平安があります。しかし、信じていない人はいつも不安を覚えて、安定していません。いつも、心配ばかりです。

マタイ６：３４
「ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。」

　ザアカイはイエス様を信じて幸せになりました。私たちもイエス様を信じて幸せになりましょう。


３．幸せの道はすでにあなたのそばに
　私たちの不幸せを願っている人は誰もいません。イエス様も、私も、隣の人も皆が私たちの幸せを望みます。国も国民の幸せを願います。それなのになぜ、幸せにならないのでしょうか？　自分の力では幸せになれません。自ら努力しても出来ません。

　他の人も私たちに「幸せになれ、幸せになれ」と応援してくれますが、実際には何も出来ません。私たちを幸せの道に導ける方はイエス・キリストしかいません。イエス様は私たちに幸福の道を約束しました。１０節を読みます。「人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」魂の救いの中に私たちの永遠の幸せがございます。

　信仰はいかなる試練でも耐えられる力を与えてくれます。旧約聖書のヨブはたった一日の間で、全ての財産、全ての子どもを失い、健康を失い、奥さんも逃げ、友達に批判されました。人間なら生き続けることが出来ないほど追い詰められたが、信仰の力で乗り越えました。苦しみの時間を耐えられました。最後には全てを取り戻しました。世界はますます激しい競争の複雑な社会になります。弱い人は生きられない社会になって行きます。私たちは鉄人でもないし、この激しい人生の道をどうやって一人で歩くつもりですか。一人では出来ません。死ぬほど働いて結局死んでいくのが我々の人生です。イエス様を信じて苦しみに耐えられる人になりたいです。

　 ザアカイのような人もハッピーエンドの人生だったのであるなら、私たちの人生もハッピーで終わることが出来ます。幸せの道は私たちの直ぐそばにあります。



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