2021年12月19日

マタイの福音書　1章21節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 私の救い主、イエス様 ＞


　クリスマス　おめでとうございます。イエス様は救い主としてこの地に来られました。天使をとして神は名前をイエスとつけて下さいました。


１．その名はイエス（救い）
　イエスの意味は救いです。救いは何でしょうか？　人々にとって救いの意味が皆違います。

　イエス様の当時の人々はローマからの解放が救いでした。ローマに納めなければならない税金が多くて大変でした。当時の人々は生活に余裕がなく、食べ物さえ困っている人々がたくさんいました。

　一日の食物が救いでした。イエス様は彼らにお腹がいっぱいになるように一食分をくださいました。ところで、一食でお腹がいっぱいになった人たちはその後、どうすれば良いでしょうか？
「天にまします我らの父よ」、「我らの日用の糧を、今日も与えたまえ」
天の父なる神を彼らの神だと信じて、頼むとき、父なる神が彼らに与えてくださいます。しかし、彼らは天の神を本当に彼らの唯一の神と受け入れることが出来たのでしょうか？

　私たちは天の父なる神を私たちの唯一の神として受け入れているのでしょうか？　私達も急に貧しくなる可能性があります。今は変化に富んだ時代で世界経済の変化が激しく、私たちの仕事も変化が多いです。仕事が、職場が安定してないことで、若い世代の方は不安です。私たちは誰でも、いつでも、貧しくなれる可能性があります。この事実が私たちを不安に陥れます。その不安の中、私たちは天の父なる神を私たちの唯一の神だと頼っていますか？　信仰ではなく、他の案を考えていますか？　今のこの時代、私たちの信仰が問われる時間となりました？

　病の癒しが救いでした。彼らは私達みたいに病気が多くて、治せるお金も無くて、病気になると死ぬしかありませんでした。私たちのような社会保障はありませんでした。何々手当もありませんでした。彼らにはイエス様の癒しが唯一の救いでした。彼らはイエス様がおられるところにどこでも、いつでも訪ね、癒しを求めました。数えきれないほどの人たちが癒されました。

　ところで、一度癒された人はその後、どうなったのでしょうか？　再発したら、どうしますか？　他のところが病気になったら、どうしますか？　「天にまします我らの父よ」、「我らの病気を癒し給え」

　天の父なる神を彼らの神と信じて、頼むとき、父なる神が彼らを癒してくださいます。しかし、彼らは天の神を本当に彼らの唯一の神だと信じて、天の神に頼ることが出来たのでしょうか？

　私たちは天の父なる神を私たちの唯一の神だと受け入れることが出来るのでしょうか？　私達も急に病気になる可能性があります。私たちは常にストレスが多い世界に住んでいるので、私たちの体にいつ異変が起きてもおかしくありません。私たちの体はいつでも、どこでも病気になり得る状態、病気になり得る環境です。この事実が私たちを不安に陥れます。その不安の中、私たちは天の父なる神を私たちの唯一の神だと頼っていますか？　信仰の道ではなく、他の案を考えていますか？　私たちの信仰が問われる年代となりました。

　貧しさ、病以外にも、皆様が今年、心から願っていた救いは何でしょうか？
どこから救くわれる
何から救われる
誰から救われる
皆様からの答えを聞くだけで現在の悩みが何か分かります。

　皆様も現在、何かの救いを求めておられますか？　私は貧しさから救われたいと答える方、その方は現在、お金の問題があります。私は病気から救われたいと答える方、その方は体のどこかが悪いです。私は人から救われたいと答える方、その方は人間関係、家族関係にトラブルがあります。私は恐れから救われたいと答える方、その方は心に心配事があります。現在はこれらのことで悩んでいるので、一日も早く解消されたい気持ちでいっぱいです。ところで、この地上で生きている限りこれらの悩みが無くなる日は来るのでしょうか？　貧しさ、年を取ると豊かになるのではなくて、反対にもっと貧しくなります。貧しさから救われる日は来るのでしょうか？

　病気、年を取ると病気の数は減るのではなくて、増えます。病から救わる日は来るのでしょうか？

　恐れ、年と共に増えます。心が安らかになる日は来るのでしょうか？　いくら時間が経ってもこれらの悩みから離れる日は来ません。そしたら、私たちは救われる日はないでしょうか？　これらの悩みから救われる日がないと分かったらがっかりします。皆様も、がっかりでしょうか？　正直、がっかりですが、そこまで落ち込む必要はありません。

　貧しさ、貧しいことは不便なことであって、死ぬことではありません。病、病が増えることは嫌ですが、死ぬことではありません。不便なことではありますが、薬を飲んで、定期的に病院に行けばいいです。お金があれば良いことですが、少なければ少なくていいのではありませんか？　いつまで健康でいたいですが、健康ではなくても生きることにそんなに問題ありません。人間関係がうまくいくことに越したことはありませんが、トラブルがあっても良いのではありませんか？

　お金、健康、人間関係からの救いは、一部分の救いであって、本当の救いは罪からの救いです。罪と言うのは神から離れていることです。神から離れていることで、あらゆる問題が生じました。イエス様は何よりも罪からの救いのために、父なる神と私たちの回復のためにこの地に来られました。


２．ご自分の民をその罪からお救いになる
　ご自分の民なのに罪人です。神の民は聖なるものであるはずなのに、罪があります。ご自分の民なので、愛があり、憐れみがあります。しかし、同時に罪人なので、さばきがあります。ご自分の民への愛と罪への怒りが同時にあります。どうすれば良いでしょうか？　誰も答えられない難問です。神様自ら答えないと誰も解けない難問です。この難問の答えは御子である神が人間となることでした。父なる神は御子を人間としてこの地に送られました。ご自分の民を罪から救い出すためです。

　私達に相反する二つの事実があります。神様に愛されていること、しかし、どうにもならない罪もあることです。

　神に愛されているなら、自分に誰から愛された記憶はありますか？　神が私を愛されている証拠は何かありますか？　どうすれば愛されるのですか？　愛された記憶がない、愛されている証拠もない、どうすれば愛されるかも分からないので、病気になります。生きることが出来なくなります。

神様と旧約の神の民の間にも同じことがありました。
マラキ書１：２
「わたしはあなたがたを愛している。
　──主は言われる──
　しかし、あなたがたは言う。『どのように、あなたは私たちを愛してくださったのですか』と。」・・

　マラキ書に書いてある神と民の間に問題がありました。神が民を愛しても、それっきりです。愛はキャッチボールのように行ったり、来たりするともっと大きくなります。しかし、一方的になると途切れてしまいます。

　神はイスラエル民を誰よりも愛しておられますが、民は神を第一に思っていません。その証拠がささげものでした。価値のないものを神にささげました。彼らは神よりはお金を拝んでいたわけです。神様は私たちに一番大事な御子イエス・キリストを下さいましたが、私たちも一番大事なものを主にささげられるかと言う課題があります。もしかして、私たちも神と私たちの関係が、ただ一方的なものでしょうか？　天の父なる神だけを第一に思ってないことが罪です。私たちの心に父なる神が第一になってないのであるなら、それが、まさに今日のみことばに書いてある表現のように、罪の中に住んでいることです。

　私たちはすでにイエス様によって救われましたが、同時に未だに神よりは自分が大事である罪の中に住んでいます。今年のクリスマスは神からの一方的な愛だけでなく、キャッチボールみたいに続けられるものとなって、主の溢れる愛に満たされるように祈りましょう。今度は私たちも主の愛に答える番です。



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