2021年4月25日
サムエル記 第二 24章18～25節
＜ ダビデとそのささげもの ＞
私たちは今日も先週と同じく礼拝をささげています。先週はカインとそのささげもの、アベルとそのささげもの。今日はダビデとそのささげものです。礼拝と言うのは神様に私の心をささげる時間です。心をささげ、時間と献金をささげています。
さて、今日はダビデの礼拝姿勢を見ましょう。神様が預言者ガドをダビデのところに遣わされ、ささげものを命じられました。ダビデが、神様と和解しなければならない罪を犯したからです。
１節を見るとダビデが神様に大きな罪を犯しました。「さて、再び主の怒りがイスラエルに対して燃え上がり、ダビデをそそのかして、彼らに向かわせた。「さあ、イスラエルとユダの人口を数えよ」と。ダビデが全イスラエルの人口調査を命じましたが、人口調査がなぜ、罪でしょうか？ ヨアブの言葉を参考にしてみると分かります。
３節：「ヨアブは王に言った。「あなたの神、主が、この民を百倍にも増やしてくださいますように。わが主、王の目が、親しくこれをご覧になりますように。ところで、わが主、王は、なぜこのようなことを望まれるのですか。」
ダビデが王になって、国が大きくなったのは全部神様がなさったことです。神様はこれからも民を１００倍以上増やせることもできます。それなのに、ダビデは傲慢になりました。神様に栄光をささげるのではなくて、彼自身が成し遂げた結果を確認したくなりました。
傲慢になったダビデに神様は罰を準備されました。傲慢がエスカレートしないように、一つの鞭を備えられました。神様はいつくしみ深いお方なので、ダビデに選択肢を下さいました。三種類の罰の中から一つ選べるようになさいました。
１３節：ガドはダビデのもとに行き、彼に告げた。「
①七年間の飢饉が、あなたの国に来るのがよいか。
②三か月間、あなたが敵の前を逃げ、敵があなたを追うのがよいか。
③三日間、あなたの国に疫病があるのがよいか。今、よく考えて、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めなさい。」
ダビデは3番目を選びました。
１４節：ダビデはガドに言った。「それは私には非常に辛いことです。主の手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。私が人の手には陥らないようにしてください。」
この疫病で民のうち七万人が死にました。疫病が終わってから神様はダビデに交わりのいけにえを求められました。神様との関係を元通り、回復するために必要です。
預言者ガドがダビデに神様のご指示を伝えました。
「上って行って、エブス人アラウナの打ち場に、主のために祭壇を築きなさい。」
ダビデは神様のみ言葉に従って上りました。そして、打ち場の持ち主にお願いしました
。
「あなたの土地で神様にささげものをすることになっているので、あなたの土地を私に売ってもらいたい」とお願いしました。
この土地の地主は異邦人ではありますが、ダビデが治めている領土の中に住んでいたので、ダビデの支配の中に生活していました。ですから、地主はただでダビデに差し上げようとしました。土地だけでなく、牛も、打穀機や牛の用具まで提供できると提案しました。
２２節：アラウナはダビデに言った。「わが主、王よ。お気に召す物を取って、お献げください。ご覧ください。ここに全焼のささげ物のための牛がいます。薪にできる打穀機や牛の用具もあります。
ダビデは王様だからお金も多く、牛も多く、土地もたくさんあります。いくらでも払えるお金があります。けれども、地主がここまでせっかくダビデにただでくれると言っているのだから、それに甘えってただでもらうこともあり得ることです。しかし、ダビデが神様と和解するために交わりのいけにえをささげようとしているのに、ただでもらったものをささげると神様が喜ばれますか？
ささげものには痛みを伴います。皆様はささげものをするとき、迷いがありますか？ 心の負担になる金額ですか？ ささげものというのは自分自身をささげることです。私たちの心をささげることです。私たちのすべてをささげる象徴的なことです。
２４節：しかし王はアラウナに言った。「いや、私は代金を払って、あなたから買いたい。費用もかけずに、私の神、主に全焼のささげ物を献げたくはない。」そしてダビデは、打ち場と牛を銀五十シェケルで買った。
２５節：ダビデは、そこに主のために祭壇を築き、全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げた。主が、この国のための祈りに心を動かされたので、イスラエルへの主の罰は終わった。
他人からただでもらったものをささげると神様は喜びません。あっても、無くても良いものをささげれば神様が喜びません。ダビデが王様ではありますが、彼が直接礼拝のために、その場所に行って、相当の金額を払って、直接購入したところで、直接購入した牛で、直接購入した木でささげなくちゃなりません。これこそ、ダビデのささげものとなります。地主からただで、もらったものをささげると地主のささげものになってしまいます。
ダビデが生涯、傲慢になったのが二回あります。一回目はウリヤ妻、バテ・シェバを無理やりに奪って、彼の妻としたことです。二つ目は人口調査をしたことです。二つとも罪を犯した原因は一つです。彼のところにあるものは人もお金も、全部彼自身のものだと一瞬、思ったからです。すべてのものを彼勝手にしても良いのだと思った瞬間、二つの過ちを犯しました。彼のところにあるすべての人やお金が彼自身のものではなく、神様からしばらく預かっているものだと考えたら、これらの二つの罪は犯していないはずです。
ダビデはこれらの二つの罪以外にはいつも、神様に感謝しました。神殿を建てるために用意した金、銀、木材、鉄は数えきれないほど多くささげました。どうせ、神様から頂いたものなので、神様のために全部使うという気持ちで使いました。ですから、神様も数えきれないほど、彼に与えて下さいました。
私たちが神様にささげている礼拝時間、時間の無駄だと思わないようにしましょう。どうせ、神様から頂いた時間です。どうせ、神様がチャージして下さらなければ、私たちの時間はタイムアウトになります。
私たちが神様にささげている献金を惜しいと思わないようにしましょう。どうせ、神様から頂いたお金です。
どうせ、神様がチャージして下さらなければ残高０になります。
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