礼拝メッセ−ジ
2021年4月4日

ルカによる福音書 24章1〜11節

                    < なかなか信じようとしない >


 イエス様がよみがえられたその朝、同じく繰り返されることがありました。誰かが誰かにイエス様の復活の事実を伝えることでした。イエス様の復活された事実を誰かに伝える人と、誰から伝えられた人がいました。イエス様の事実を伝える人は真剣ですが、伝えられる人はなかなか信じようとしなかったことです。


1.人の証言からは信じない
 イエス様の復活を伝える人は熱心に伝えました。しかし、伝えられる人は素直に信じようとしませんでした。

(1)天使が女性たちに伝えました。

(2)女性たちが弟子たちに伝えました。
 9節を見ると女性たちが十一人とほかの人たち全員に、これらのことをすべて報告しました。しかし、11節を見ると弟子たちはなかなか信じようとしませんでした。「この話はたわごとのように思えたので、使徒たちは彼女たちを信じなかった。」

 一人、二人の女性であるなら、たわごとのように思えるかも知れませんが、少なくとも5人以上の女性が同時に証言しているのに、それでも信じませんでした。10節「それは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリア、そして彼女たちとともにいた、ほかの女たちであった」

 弟子たちは心が鈍くなりまして、イエス様の言葉をまだ、思い出していません。女性たちはイエス様の言葉を思い出しましたが、弟子たちはまだ思い出していません。

(3)10人の弟子たちが弟子トマスに伝えました。
 ヨハネの福音書を見ますとイエス様は10人の弟子たちが集まっているところに来られました。こともあろうに、トマスは一緒にいませんでした。10人の弟子たちが同時にイエス様に会ったとトマスに言ってもトマスは信じません。彼の指をイエス様の釘跡に入れてみない限り信じないと言い張りました。11節を参考にしてみるとトマスは5人の女性の証言も信じなかったのですが、10人の弟子たちの証言も信じませんでした。

(4)トマスがインドの人たちに伝えました。
 トマスの最後の宣教地はインドだったと言われています。インドの人たちもイエス様の復活のお話をトマスから聞きましたが、きっと信じなかったと思います。

(5)ある宣教師が日本に伝えました。
 イエス様の福音は海を越え、国を超え、時間を経て、地の果てである日本まで来ました。ある宣教師がイエス様の復活の福音を携えてこの日本に来ました。しかし、日本に住んでいた人たちもイエス様の復活のお知らせを受け入れようとしませんでした。

 今も多くの方が私たちの信仰の話を信じてくれようとしません。私たちはどう伝えれば彼らは信じてくれるのでしょうか? 確信に満ちて、大きな声で叫んだら、信じてくれるのでしょうか? オーバーアクションしながら伝えたら信じてくれるのでしょうか? 私が知っている有名なクリスチャンの名前を挙げながら伝えたら信じるのでしょうか? 私が模範となる良い人になれば、信じてくれるのでしょうか? 私が今まで経験した神様の奇跡を話したら信じてくれるのでしょうか?

 結論は私が何をしても、いかなる偉大な人になったとしても、信じてくれません。それでは私たちはどうすればイエス様の復活を証明できるのでしょうか? 残念ながら、イエス様の復活を私たちが証明できる方法はありません。私たちが出来ることはイエス様の復活を事実通り、伝えるだけで良いです。その後は主が直接証明してくださるしかありません。


2.イエス様に出会ってから信じる
 イエス様は天使たちを通して復活の事実を女性たちに伝えました。その後、女性たちに直接現れました。ヨハネの福音書を見るとマグダラのマリアにイエス様ご自身が直接現れました。

 マグダラのマリアが弟子たちにイエス様の復活を伝えましたが、弟子たちが信じなかったので、イエス様は10人の弟子たちのところにご自身が直接現れました。

 弟子たちはトマスにイエス様の復活を伝えましたが、トマスが信じなかったので、イエス様ご自身が直接、トマスのところに現れました。復活の証明はイエス様、ご自身が直接なさいます。
36 「イエスご自身が彼らの真ん中に立ち」
40 こう言って、イエスは彼らに手と足を見せられた。

 トマスはインド人にイエス様の復活を伝えましたが、インド人が信じなかったので、イエス様はインドに住んでいる多くの人たちの中から少数の人たちに復活の信仰を下さいました。

 ある宣教師たちが日本に住んでいる人々にイエス様の復活を伝えましたが、ほとんどの方はイエス様を信じませんでした。しかし、その中で、わずかな人数ではありますが、幾人かがイエス様を信じました。

 私たちはいかなる方法を使ってもイエス様の復活を証明することは出来ません。イエス様ご自身が証明するしかありません。イエス様の復活の証明はイエス様ご自身しか出来ないのであるなら、私たちの役割は何でしょうか? 私たちはイエス様の復活を証明する方法がないのに、どうしてイエス様の復活を人々に伝えているのでしょうか? また、イエス様も私たちにやらせておられるでしょうか?

 私たちは確かに、自分の能力でイエス様の復活を証明することは出来ませんが、少なくも下準備はしています。直接、イエス様が現れる前に事前の準備をしています。

 イエス様の復活を最初に見た、女性たちがそうでした。まず、天使たちからイエス様の復活のお知らせを聞いてから、イエス様のみことばを思い出し、その後、心の準備が出来たところで、信仰の準備が出来たところで、イエス様が現れました。

 イエス様の弟子たちも同じでした。まず、女性たちからイエス様の復活のお知らせを聞いてから、イエス様のみことばを思い出し、その後、心の準備が出来たところで、イエス様が現れました。

 私たちの信仰の証が人たちにはたわごとのように聞こえます。しかし、主は救いの下準備として用いて下さいます。それを信じて、まだ信じていない家族に、友達に福音を伝えましょう。

 イエスは今も私たちのために働いておられます。イエス様は今も私たちのために祈っておられます。イエス様の霊である聖霊様が今も私たちを導いて下さいます。主が生きておられることを私たちは証明できません。イエス様が復活されたことも私たちは証明できません。主自ら証明してくださるでしょう。主が生きておられることを私達に見せて下さいます。

  主は今も生きておられます。主はそれを今週も見せて下さるでしょう。



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