2021年2月28日

列王記第一　18章7〜15節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主は生きておられる（２） ＞


　先週、申し上げた主な内容は神様自ら生きておられることを証明なさることでした。
「神様、自ら証明してください。神自ら証明なさらないことをどうやって私たちが証明しますか」
私たちが神の存在を証明しなくても、神様は自ら生きておられることを証明さないます。出エジプト記がそれを言っています。出エジプト記で、神様はパラオに「主こそ神であることを知るであろう」という内容が多いです。神様は私たちに「あなたが神の存在を証明してくれ」と頼んだことがありません。私こそ主なる神であることを表すので、それを見なさいということばかりです。

　それでは、私たちは何をしますか？　神様は自ら生きておられることを証明なさいますが、私たちは何をしますか？　「神様、自ら証明してください。神様、自ら証明なさらないことをどうやって私が出来ましょうか」と切実に祈る人を求めています。神様が自ら証明してくださるのであるなら、私も主のために何でも致します。自分で神様を証明することは出来ませんが、しかし、主の栄光を表すことであるなら、私も何でも致しますと志願する人を探しておられます。神様の存在を証明するためなら、犠牲も覚悟する人を主は用いて下さいます。

　さて、今日の聖書では「主が生きておられる」ことを証明するためにエリヤが犠牲を覚悟して、用いられた内容です。彼はアハブの前に姿を現しました。アバフの前に姿を現すことは死を覚悟したことです。神様が生きておられることを神様が自ら証明なさいますが、そのためにエリヤが命をかけてアハブの前に現れる必要があります。

　17節を見るとアハブ王はエリヤをとても憎んでいました。
「アハブがエリヤを見るやいなや、アハブは彼に言った。「おまえか、イスラエルにわざわいをもたらす者は。」

　3年間、雨が降らなかったのは全部、エリヤのせいだと思っています。エリヤのせいで国中がこんな大変な試練にあっていると恨んでいました。今でもエリヤを捕まえて殺そうとしています。怒りに満ちているアハブ王にエリヤが現れたのは神様のみ言葉に従うためでした。
１８：1「かなりの日数を経て、三年目に、次のような主のことばがエリヤにあった。「アハブに会いに行け。わたしはこの地の上に雨を降らせよう。」
やっと神様が雨を降らしてくださるそうです。神様が生きておられることを神様、自ら証明なさる時間が来ました。

　雨を降らしてくださる前にバアルの預言者と対決しなければなりません。そのために用いられるのがエリヤです。エリヤに勇気が要りました。まず、怒りに満ちているアハブ王の前に現れる勇気が必要です。

　そして、バアルの預言者450人対1人で対決する勇気が必要です。アハブ王に勇気を出して提案しました。イスラエル民にも勇気を出して提案しました。天から火を下して、答えられるお方こそ、真の神様だ。負けると死にます。死を覚悟した上での決心です。ですから、勇気が必要です。エリヤの提案は無茶のように見えます。

　エリヤにまず、決断と確信がないと提案できません。エリヤはどこからこの確信が与えられたのでしょうか？　神様は雨が降らないこの3年間、エリヤにこの確信を下さいました。神様が本当に生きておられることをまず、エリヤに見せて下さいました。3年の間、エリヤは色々の奇跡を経験しました。

　カラスを通して食べ物をもらいました。食料が全くない女性からもらいました。その女性の子どもが急に死にましたが、その子どもを死からよみがえらせてくださった奇跡もありました。これらの奇跡によってエリヤは勇気づけられました。神様に勇気づけられたエリヤはバアルの預言者と対決するように提案しました。

　エリヤに信仰がありましたので、用いられました。エリヤに勇気がありましたので、用いられました。エリヤは主のためなら、死ぬことも覚悟したので、用いられました。

　「主は生きておられます」。私もこれを信じています。そして、祈っています。主が栄光を現わしてくださるなら、自分も犠牲を払う覚悟で祈っています。主のために死を覚悟する人は最後、死ぬことはありません。しかし、勇気が無くて、何も決心しない人は追い込まれます。

　 願わくは皆様も神様が生きておられることを証明するために、一緒に証人になって頂きたいです。そのためには犠牲を覚悟する決心が必要です。決心することは信仰の勇気が要ります。主が生きておられ、東京教会の皆様を通して証明してくださるでしょう。その証人になりたくありませんか？



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