2021年1月10日

ルカによる福音書　9章22〜23節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 日々、自分の十字架を負いなさい ＞


１．日々
　私たちは現在、日々の自分の十字架の道を歩いています。毎日の十字架は毎日の試練のことです。イエス様を信じている人たちにも毎日、試練があります。ただし、イエス様も一緒に担ってくださいます。イエス様のくびきは負いやすく、イエス様の荷は軽いです。

　私たちには日々の十字架がありますが、その反面、日々の糧もあります。ルカ11章３節にある主の祈りです。
「私たちの日ごとの糧を、毎日お与えください」
父なる神さまは子どもである私たちに日々必要なものを与えてくださいます。

　日々、自分の十字架を背負うことは神さまのための仕事です。日々の十字架は空しい苦労ではなく、神さまのための仕事です。神の仕事を毎日、忠実にやっている子どもに父なる神様は必要なものを毎日、与えてくださいます。私達が自分の十字架を毎日背負っていきますと神様が必ず、私たちの必要に応じて責任を取って下さいます。神さまから頂いたこの人生を黙々と生きていますが、父なる神さまがそれを良しとしてくださいまして、必要なものを与えてくださいます。主が喜ばれることだと思って従えば、主が代わりに私の仕事をやってくださいます。


２．日々十字架の道をなぜ、自ら喜んで選ぶのか。
　イエス様は自ら進んで、十字架を背負われました。ルカ９：２２「人の子は多くの苦しみを受け、長老たち、祭司長たち、律法学者たちに捨てられ、殺され、三日目によみがえられ」ました。四つの受身形です。
「苦しみを受ける、捨てられる、殺される、三日目によみがえられる」。

「苦しみを受ける、捨てられる、殺される」は人から受けた試練です。「三日目によみがえられる」は神から受けられた栄光です。神様から受けられる栄光の前に、まず、人から色々の試練を受けられました。

　神様からの試練は試練だけで終わることはありません。神様からの試練はいつも、栄光に変わります。神様から頂いた私たちの日々の十字架は天国の栄光で終わるはずです。それを知っているので、私たちは日々の十字架を喜んで選びます。キリスト者にとって試練は避けるものではなくて、覚悟して上手に受け入れるものです。十字架が神様からの報酬と変わります。


３．自分の十字架は何でしょうか。
　私たちにとって日々の十字架は何でしょうか？　一人ひとり皆、ケースバイケース、違うと思います。自分の罪の結果による試練は十字架とは言えませんが、パウロのことを考えると例外はあるようです。皆様のことは分からないので、自分のことを想定して考えてみました。

（１）具体的な自分の十字架
（２）自分を捨て、日々の十字架を背負う悔しさ
（３）自分の十字架を背負うかどうかの選択肢はある
　しなくても良い余計なことなので、選択肢はあります。
（４）日々の自分の十字架を背負った人への祝福
　日々自分の十字架を背負う人を神様は祝福して下さます。
（５）皆が生きることになります。
　日々自分の十字架を背負った人への神の一番の祝福は皆が生きることです。自分を捨て、日々自分の十字架を背負わないで、自分だけ生きる道を探すと皆が死ぬことになります。十字架は罪人を殺す道具ですが、イエス様の十字架は新しい命を生み出しました。キリスト教の不思議な逆説です。

　 それでは、私たちもこれから自分の十字架を背負っていきましょうか？　私たちには自分の十字架を背負わなくても良い選択肢はありますが、私たちは皆、自分の十字架を背負ってイエス様に従っていくと思います。なぜなら、私たちは父なる神様に選ばれ、愛され、神様に恵まれた人だからです。



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