2020年12月27日

詩篇　103篇1〜22節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 今年の終わりも主をおめたたえよ　＞


　今年もあっという間に終わりました。特に今年は新型コロナウイルスで家にとどまる時間が長く、多くの活動は中止となりました。教会活動、教区活動、各家庭の行事なども中止となりました。オリンピックも延期、甲子園野球も中止、卒業式も中止、寂しい一年でした。今年は何をしたのかあまり記憶にありませんが、時間ばかり過ぎました。けれども、今年の経験は歴史上初めてで、私たちはこの危機を乗り越えた人たちです。この一年間を助けて下さいました神様に感謝しないわけにはいきません。詩篇１０３篇は「主をほめたたえよ」が何回も繰り返します。彼には主をほめたたえることが多くあったようです。私たちもよく考えてみると主をほめたたえることが多くあるはずです。今年も色々ありましたが、終わりの時は神様に感謝しましょう。そして、感染症の試練を一緒に耐えた家族、兄弟姉妹、友達に感謝しましょう。


１．空しいくらい早い一年
　一年が過ぎ去るのは早いです。まるで、朝は花を咲かせて、夜には散る野原の草のように早いです。聖書は私たちの生涯を草に例えるところが多いです。詩篇103編もその一つです。１５節「人　その一生は草のよう。人は咲く。野の花のように。野の花はとても美しいですが、問題はあまりにも早く終わることです。私たちの生涯も野原の草のように早く終わります。

１６節：「風がそこを過ぎると　それはもはやない。その場所さえも　それを知らない。
まるで、私たちの人生みたいにあっという間に終わりますが、私たちが生きていた痕跡はどこにもありません。神様から離れた生活をすると虚しさが残ります。しかし、三位一体の神は私たちを慰めて下さいます。


２．時間は早く過ぎ去るものなのに、その間、なぜ、問題が多いのか
　私たちの人生が野原の草のように、風に直ぐ落ちるはなびらのように早いので、この短い時間だけでも幸せに過ごしたいです。それなのに、私たちの実際生活は試練が多く、忍耐の時間も長いです。私たちのあらゆるところが問題だらけ、トラブルだらけです。例えば、こうです。

体が弱いです。病が多いです。
今年もまた、もう一つの病気が増えました。血液検査をすると数値が少しずつ悪くなっています。

心も弱いです。
土のちりで作られたせいなのか、少しだけいじられても壊れます。今年も心が傷つきました。年を取るともっと傷つきやすくなるようです。

お金も足りません。
コロナだから収入も支出も同時に減りました。しかし、それでも、まだ、生活はできています。何とか生活できていることはどこかでぎりぎり満たされた証拠です。「あなたの一生を　良いもので満ち足らせる」と言っているので、どのように満ちたらせてくださるのか見てみましょう。

誘惑にも弱いです。
一年間多くの罪の中で暮らしました。神様に叱られることも多くありました。コロナの感染を恐れて自分のことばかり考え、となり人を顧みられる心の余裕がありませんでした。正直に、コロナのせいにして、信仰生活も怠けていました。ネット礼拝をするとわざわざ教会に出かけなくても良いなと思ったことが何回もあったと思います。

　私たちの一年はこんなに間違いも多く、取りに足りない生活でしたが、しかし、それでも、父なる神様の愛と憐みの方がもっと多くありました。


３．良くしてくださった具体的なこと
　詩篇103篇のほとんどは神をほめたたえる理由に関することです。わがたましいよ　主をほめたたえよ。その理由は主が良くしてくださったことが多いからです。主が私たちに良くしてくださったことを何一つ忘れないようにしましょう。詳しくは以下の通りです。

（１）私たちの弱い体を良くしてくださったこと
　3節を見ると私たちのすべての病を癒やしてくださいました。新しく病気になるところもありますが、癒してくださるところもあります。これからも癒してくださいと祈りましょう。

　４節を見ると私たちのいのちを穴から贖われました。運転中、自転車に乗って、歩きながら、事故、事件に巻き込まれそうになったことが何回かありましたが、主がその都度、免れるように助けて下さいました。主は私たちに恵みとあわれみの冠をかぶらせてくださいました。これからも主の恵みとあわれみを求めましょう。

　5節、私たちの一生を良いもので満ち足らせてくださいます。皆様の詳しい生活は分かりませんが、教会は守られ、支えられました。父なる神さまは今年、東京教会に多くのものを与えて下さいました。私は皆様と一緒に主の教会を守って、共に支えてきたことを感謝しています。信徒の皆様、役員の皆様にとても、感謝しております。礼拝のネット配信が出来ていること、奉仕者の皆様に感謝、地方会員もネットの礼拝を行っていること。教会の会計を心配してささげて下さいました皆様に感謝します。ビニルの幕が出来たことも感謝です。

（２）私たちの弱い信仰を良くしてくださったこと
　私たちは神様に感謝も忘れていますが、もう一つは神様に悪いことをしていたことも忘れています。神様に不平不満を言えるところではありません。思い出してみると神様に申し訳ないことを一年間たくさん行いました。多くの罪や咎があるはずなのに、私たちは今、まだ生きています。その理由は神のあわれみと恵みです。
　８：「主はあわれみ深く、情け深い。怒るのに遅く、恵み豊かである」
神様は私たちみたいいつまでもへそを曲げて怒られるお方ではありません。
　９：「主はいつまでも争ってはおられない。とこしえに怒ってはおられない」
　１０：「私たちの罪にしたがって　私たちを扱うことをせず私たちの咎にしたがって私たちに報いをされることもない」
　１１：天が地上はるかに高いように御恵みは主を恐れる者の上に大きい。
　１２：東が西から遠く離れているように主は私たちの背きの罪を私たちから遠く離される。
　１３：父がその子をあわれむように主はご自分を恐れる者をあわれまれる。
　１４：主は私たちの成り立ちを知り、私たちが土のちりにすぎないことを心に留めてくださる。
これらのみことばを読んでいると自然に、主なる神をほめたたえたくなります。私たちはこの時間、主の恵みを感謝しましょう。私たちを良くしてくださったことをほめたたえましょう。



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