2020年11月22日

テモテの手紙　第一　6章10節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ イスカリオテのユダとお金 ＞


　イエス様の弟子の一人、イスカリオテのユダがいます。彼は弟子たちの中で、会計の奉仕をしていました。イエス様と１２人の弟子、それにプラスして、幾人かの人たちが一日使うお金は結構の金額でした。イエス様のお働きを支えるために幾人かの女性たちが献金をしていました。そのお金を管理していた人がイスカリオテのユダです。


１．お金が好きだったユダ
　私たちはお金が好きなのか、嫌いなのか、どちらかと言うと好きです。しかし、いくらお金が好きでも法律に反することはしません。いくらお金が好きでも盗むことはしません。いくらお金が好きでも、命と交換すること、信仰を捨てることはしません。イスカリオテのユダは、いつ、どこで、なぜ変わったのか、分かりませんが、彼は皆のお金を盗んでいました。

　ヨハネ１２：３－６は十字架の一週間前の出来事ですが、彼はその時もお金を盗んでいました。３一方マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。４弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った。
５：「どうして、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
６：彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼が盗人で、金入れを預かりながら、そこに入っているものを盗んでいたからであった。

　お金を盗むことになったことはお金が好きである段階を越えて、お金の奴隷になってしまったことです。命のように大事なお金、いや、命よりも大事なお金になりました。彼は可笑しくなりました。イエス様の愛と赦しによって途中で、変わればよかったのですが、彼は結局、取り返しのつかない罪を犯してしまいました。銀貨３０枚をもらって、イエス様を売ってしまいました。そこまでお金が好きだったでしょうか？


２．お金の虜になったユダ
ルカ２２：３－６
３：ところで、十二人の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った。
４：ユダは行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡すか相談した。
５：彼らは喜んで、ユダに金を与える約束をした。
６：ユダは承知し、群衆がいないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会を狙っていた。

　お金を愛し、盗み続けたので、お金が彼の心を支配しました。お金が彼の心を支配したので、サタンが心に入ってきても制御出来ませんでした。いくらお金が好きでも、イエス様を売ろうとしてサタンが入って来ようとしたら、拒否するはずですが、彼には拒否できる力がありません。すでに長い時間、お金の虜になってしまったからです。ここまでお金のとりこになると終わりが近づいたことを意味します。


３．お金を投げ捨てたユダ
　罪なきイエス様がさばかれるのを見て、全てが虚しくなりました。彼の人生はお金がすべてだったのに、そのお金を虚しく投げ捨てたことは彼の人生を投げ捨てたことです。あんなにお金が好きだったのに、急にお金が大嫌いになりました。お金が大好きになることは駄目ですが、お金が大嫌いになることは危ないことです。

マタイ２７：３－５
３：そのころ、イエスを売ったユダはイエスが死刑に定められたのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちと長老たちに返して、言った。
４：「私は無実の人の血を売って罪を犯しました。」しかし、彼らは言った。「われわれの知ったことか。自分で始末することだ。」
５：そこで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして出て行って首をつった。

　命のように大事にしていたお金を投げ捨てました。命よりも大事にしていたお金を投げ捨てました。彼の人生も投げ捨ててしまいました。お金を投げ捨てたことはお金が大好きだった時よりも危ないです。お金が大好きであることは生きる意欲があることです。生きる意欲があることはまだ良い方です。お金を捨てたことは生きる意欲さえないことです。私たちの生活においてお金は何でしょうか？　私たちの生涯においてお金は何でしょうか？



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