礼拝メッセ−ジ
2020年9月27日

ルカによる福音書　9章37〜43節

　　　＜ イエス様はいったいだれだろう5：なかなか離れようとしない問題を解決するお方 ＞


次の日（３７節）
　イエス様は変貌山に登られる時、三人の弟子たちを連れて行きました。残しておいた九人の弟子たちは大丈夫でしょうか？　イエス様と九人の弟子たちが離れていた時間はわずか１日だけです。その間に何もなかったら良いですが、何が起きているようです。次の日、イエス様と三人の弟子たちが山から降りて、残りの弟子たちのところに戻られました。大勢の群衆がイエスを迎え、群衆の中から、一人の人が叫んでいるのを見ると何があるようです。

「先生、お願いします。息子を見てやってください。私の一人息子です」
子どもに何があると親は平常心を失います。子どものためなら、何でもします。普段は大勢の人たちの前で叫ぶことは恥ずかしいことです。しかし、子どもの命に関わることだから恥ずかしくもありません。


霊がこの子に取りつく（３９節）
　一人息子に悪霊が取りつきました。悪霊が毎日取りつくわけではございませんが、一度取りついたら、なかなか離れようとしません。いつまた、悪霊が入ってくるか怯えています。今日は入らなかったら、その日は一時の休みです。悪霊が入ってきたら、その日は、家庭がオールストップです。生活が成り立ちません。追い出せる方法があるなら、追い出したいですが、なかなか離れようとしません。悪霊が一人息子から離れない限り、この家庭に幸せはありません。私たちの生涯にはなかなか離れようとしないものがございませんか？

　なかなか離れようとしないこの悩みをどうすれば良いでしょか？　今日の箇所に出てくる一人息子のお父さんがなぜ、イエス様に叫んだのか良く理解できます。どうしても、なかなか離れようとしない悪霊がどうにもならないので、イエス様に叫びました。誰でもここまで追いつめられると叫びます。

　イエス様はこの叫びに答えて下さいました。イエス様だけがなかなか離れようとしない悪霊を追い出すことが出来ます。イエス様だけがなかなか離れようとしない私たちの悩みを解決することが出来ます。

　ところで、九人の弟子たちは昨日から今日まで、イエス様と離れている間、なぜ、悪霊を追い出すことが出来なかったのでしょうか？　9章の１節では出来たのに。信仰がありませんでした。イエス様は不信仰だと叱られました。


いつまで、わたしはあなたがたと一緒にいて、あなたがたに我慢しなければならないのか（４１節）
　「いつまで」、イエス様のため息です。不信仰の弟子たち、不信仰の世代へのため息です。十字架のスケジュールが着々と進んでいます。イエス様の地上のお働きはそろそろ終わります。お働きはそろそろ終わろうとしているのに、集まっている人たちも不信仰、弟子たちも不信仰です。


あなたの子をここに連れて来なさい（４１節）
「問題を私に持ってきなさい」
　イエス様は信仰がないので、彼らを叱られましたが、それでも、彼らを助けて下さいました。なかなか離れようとしなかった問題が解決される瞬間が来ました。ずいぶん長い時間がかかりましたが、この家庭にも救いの日が来ました。イエス様が解決して下さろうとしています。あれほど、なかなか離れようとしなかったのに、イエス様の一言で癒されました。試練の時間は長いですが、解決されるのは一瞬のことです。この家庭の問題は解決されました。イエス様が解決してくださいました。この家庭の問題を解決し下さいましたイエス様はこれから十字架を背負われます。イエス様が十字架を背負われない限り、この家庭の問題は完全に解決されません。この家庭の一番の問題は解決されたので、人々はみな、神の偉大さに驚嘆しました。

　しかし、この喜びも一時的なものです。罪の中に暮らしているからこの家庭にはこれから別の試練があります。イエス様がこの世の罪を取りのぞいて下さらない限り、なかなか離れようとしない問題が後を絶ちません。私たちの生涯においても同じことを言えると思います。私にとってなかなか離れようとしない問題が解決されたら天国のような喜びです。しかし、なかなか離れようとしない問題が解決されたら、本当に天国でしょうか？　今までなかった別の問題に悩まされるのではありませんか？　罪の世界に住んでいるので、私たちはこれからも新しい試練に直面するでしょう。それでは私たちはどうすれば良いでしょうか？

・なかなか離れようとしない問題をあきらめて生きるか？
　人生は元々こんなもんだと思ってあきらめますか？　天国に行けばなくなるのだとあきらめますか？

・なかなか離れようとしない問題でさえ、もしかして、神の恵みかも知れないと考えを切り替えることはいかがでしょうか？
　なかなか離れない問題をただの試練だと考えていましたが、もしかして、神様はこれを通して私を導いているかも知れません。

　なかなか離れようとしない問題をどうして神の恵みとして受け止められますか？　イエス様の十字架を知らなかったときはなかなか離れない問題は確かに試練です。しかし、イエス様の十字架を知って、十字架を信じている今はいかなる問題も神様の恵みです。十字架の死が復活の栄光に変わりました。神の御手によって死が復活に変わりました。神の御手によって絶望が祝福に変わります。私たちの人生においてもそんなことがあるのではありませんか？　なかなか離れようとしなかった問題が未来、神の祝福になるかも知れません。イエス様の十字架が変えてくださった新しい視点です。この試練は未来、神の祝福かもしれないと思うと新しく生きる力が湧いてきます。



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