礼拝メッセ−ジ
2020年6月7日

エレミヤ書　17章5〜11節

　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 自分や他人ではなく、神を信じ、頼れ ＞


　私たちの人生を支えている重要なもの四つ、つまり、お金、家族、健康、友達そして、私たちの生きがいである生涯の願いや愛する人

　これらのものはすべて神様が私たちに下さいました、プレゼントであり、祝福です。神様からのとても大事なものなので、とても大事にしていますが、大事だから神様以上に大事にすると偶像になります。いくら大事なものでも、それを下さいました神様ほど大事ではありません。ですから、父なる神様はたまに緊急事態を通して教えて下さいます。私たちはCOVID-19を通して目を覚ましたいです。神様のように大事なものと神様そのお方と区別が出来るようになりたいです。

　ところで、せっかく神様からの祝福なのに、なぜ、私の心の中に入る度に、偶像に変わってしまうのでしょうか？その理由は、これらのものはとても良いものだからです。二つ目の理由はとても良いものなので、私の心を奪ってしまうからです。三つ目の理由は私の心がとても弱いからです。

　私たちはとても弱いので、二つの中で一つを頼りとしています。一つは自分自身です。もう一つは他人を頼りとしています。しかし、人を頼みとする者は呪われると聖書は厳しく言っています。


１．自分自身を頼みとしてはいけない
　あなたの心が進むところに行きなさい。あなたの心が止まるところに止まりなさい。あなたの心が命じることをしなさい。まるで、映画やドラマのセリフみたいです。しかし、自分の心の声に聴き従って失敗したら、その責任は誰が取りますか？　私の心の声は１００％信頼できますか？　一日何回もころころと変わる自分の心をどうやって信じますか？　聖書は私たちの心は悪に染まっていると言っています。悪に染まっている心をどうやって信じますか？

エレミヤ１７：９
　「心はよろずの物よりも偽るもので、はなはだしく悪に染まっている。だれがこれを、よく知ることができようか。」

　9節で言っている心は自分の心よりは他人の心です。確かに他人の心を１００％信じることは出来ません。しかし、自分自身の心は大丈夫でしょうか？　自分自身の心も悪に染まっています。神のみことばに従わないで、自分自身の心に従う人は失敗するようになっています。なぜでしょうか？　私たちの心はとても頑固だからです。頑固なので、隣人のアドバイスも、神のみことばも、心に入ってきません。神のみことばに従うつもりがない人はつまずくことになります。

　人々は頑張っていないから、人生が駄目になるのではありません。判断基準である心が最初から間違っているから駄目になります。１００％信頼できるものは神のみことばだけです。私の心を神の御言葉に集中しましょう。

箴言３：５−６
「５　心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。
すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」


２．他人を頼みとしてはいけない。
　１７：５「人を頼みとし肉なる者を自分の腕とし、その心が主を離れている人は、のろわれる」。
私たちは今まで誰かを頼りにして生きてきました。子どもの時は親を頼りにしていました。結婚してからは相手を頼りにします。仕事関係の同僚を頼りにしています。友達を頼りにしています。日本の文化は「皆と仲良く」です。互いを頼りにする文化です。歳を取ると子どもを頼りとします。私は皆様を頼りにしています。人が人を頼りとすること、何が間違いでしょうか？　間違いではありません。人々と信頼関係の中、互いに頼よることは美しいことです。

　ここで言っている頼みとする意味は人生の全部を人間にかけることです。頼りとしているその人が私の神となる事です。アブラハムとサラみたいに子どもが私の全てになることです。ヤコブ、レア、ラケルみたいに結婚する相手が私の全てになる事です。

　「人」の漢字の意味が１９章５節をうまく説明しています。互に助け合う関係は素晴らしいです。一人一人がそれぞれ神様を頼みとしている中、互いが支え合うなら理想的な関係です。一人一人がそれぞれ神様を頼りにしている中、互いに助け合うなら、美しい関係です。しかし、それぞれ神様は頼りとしないのに、互いが互いの偶像となった時、二人は倒れるようになっています。


３．父なる神を頼みとしよう
　カルバンという神学者によりますと「人間の心は偶像を作り出す工場」です。ですから、私たちの周辺にある物は何でも、いつでも、偶像になり得るものです。神のプレゼントでさえ偶像にしてしまいます。十戒の一の戒めが「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」 二の戒めが「あなたは自分のために、どんな形をも造ってはならない」

　この二つの戒めはどうやって守りましょうか？　偶像を無くそうとする努力は無駄です。数え切れないほどあるからです。無くそうとする努力よりは逆に神様のプレゼントはプレゼントとして感謝しましょう。その代わりに神様からのプレゼントよりは神様だけを一番愛する人になりましょう。

「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くしてあなたの神を愛しなさい」。
　神への愛に集中すれば他のものは全部神の祝福です。私たちは神様だけを頼みとしましょう。神様の約束を信じていらっしゃる方は一緒に７−８節を読みましょう。
7　おおよそ主にたより、主を頼みとする人はさいわいである。
8　彼は水のほとりに植えた木のようで、その根を川にのばし、暑さにあっても恐れることはない。その葉は常に青く、ひでりの年にも憂えることなく、絶えず実を結ぶ」。



　　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る