2019年12月29日

ペテロの第一の手紙　2章22〜25節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ イエス様の御足の跡ついて行く ＞


　イエス様は十字架を背負って、私たちの先に行かれました。私達もこれから、自分の日々の十字架を背負って、イエス様の御足の跡について行きたいです。


22節
　イエス様には罪も、いつわりの言葉もありません。旧約聖書を見ると預言者の言うことが成就しなければ偽りの預言者です。反対に、その言葉通りに成就すれば神からの真の預言者になります。イエス様が偽りの預言者ではない一番の証拠が復活です。偽りの預言者であるなら、復活はありません。イエス様は神から送られた神の子であることを復活によって証明されました。


23節
「ののしられても」
　イエス様が３３年間、ののしられ、悔しい思いをしたことがたくさんあります。大酒飲み、罪人の友達、ナザレ出身、やもめマリヤの息子、大工ヨセフの息子（一般人）　あなたがキリストなのか、バアルゼブルによって奇跡を行っている。十字架から降りてこい、そうすれば信じてあげよう。イエス様の人格を完全に軽蔑する言葉です。

「ののしりかえさず」
　ののしりかえさないことは積極に復讐しないことです。消極的にも復讐しないことです。イエス様はののしられても、ののしりかえさない、復讐しないで父なる神に委ねる模範を見せて下さいました。

「苦しめられても、おびやかすことをせず」
　イエス様は十字架の上で肉体の苦しみを受けました。十字架の上に付けられた、囚人の口からはあらゆる悪口、呪いの言葉が出てきますが、イエス様は一言もおびやかす言葉を言っていません。逆に「彼らの罪を赦して下さい」と祈られました。「今日、私とパラダイスにいるであろう」と祝福の言葉を語られました。十字架の上で語られたこれらの言葉はこの世にはない奇跡の中の奇跡です。「正しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた」　やられた分以上にやり返すのが人間の本能なのに、心が悔しいのに、どうして積極に復讐しないことが出来るのでしょうか？　その理由は父なる神が正しいさばきをなさるので、それを信じて委ねるからです。

　私たちはイエス様の模範から大事なことを学びました。これからその後をついて行きたいです。まず、積極的な復讐は駄目です。消極的な復讐も主に委ねたいです。

　私たちはイエス様と同じく、悔しい経験をしています。職場で悔しい思いをしながら苦労し、家庭では悔しい思いをしながら子育てをし、それが全部、イエス様の御足の跡についていく訓練です。ですから、キリスト者にとって悔しい思いをすることは重要な意味があります。

　父なる神に委ねることが出来たら、私たちは悔しさから解放されます。悔しさが私達の現在と未来を駄目にしています。悔しさが私の人生を駄目にしていると自分で分かっていても、悔しさは消えません。悔しさはイエス様の十字架の愛ではないと消えないものです。


24節
　２４節を深く黙想すれば私たちの悔しさは無くなります。「十字架にかかって、わたしたちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、いやされたのである」と書いてありますので、私たちはいやされました。すでにいやされたと過去形を使っています。今はまだ、痛みがあるかも知れませんが、いつかはいやされます。イエス様のみことばは事実なので、いつかはイエス様の十字架の傷が私たちの悔しさをいやします。

　いやされた証拠として、これからの生き方まで変えて下さいます。「わたしたちが罪に死に、義に生きる」ように導いて下さいます。生き方の方向転換です。これからは義のために生きる人になるように助けて下さいます。イエス様がなされたことを今度は私たちが誰かのために出来ることを期待しています。

　24節に基づいて祈ればいやしの時間は早く来ます。今度は私の傷が誰かのいやしとなります。イエス様の傷跡が私をいやし、夫の傷跡が妻をいやし、親の傷跡が子どもをいやします。私の傷跡が友をいやします。私たちもこれからその奇跡を経験することになります。


25節
　 25節も同じ流れです。悔しさのゆえ、羊みたいに人生さ迷うっていましたが、今はイエス様のもとに帰りました。私達にはまだまだ、色々の傷があって、いやされるまで時間が必要ですか？　いやしはスピードの問題ではなく、完全の問題です。時間がかかっても完全に癒されるのが大事です。この悔しい傷はいやされなかったらどうしようと心配する必要はありません。最後は傷が治り、私たちのたましいの牧者であり、監督のである方のもとにたち帰ることになります。牧者はご自身の羊を最後の一匹まで探し出して、神の家に帰ります。私たちが安心してイエス様を信じている理由です。



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