2019年10月20日

ペテロの第一の手紙　1章22〜25節

　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 変わらぬ神の愛で愛し合いなさい ＞


　人はいつまでも変わらない物を求めています。いつまでも変わらない愛を、いつまでも変わらない友情を求めています。私たちが変わらないものを求めている理由は何でしょうか？　人間は有限の者だからではないかと思います。時間と共にすべてが変わってしまうから、変わらないものを求めています。今日の箇所を見ると変わらないものは神の愛の御言葉です。


１．互に心から熱く愛し合いなさい（２２節）
　イエス様を受け入れる人は聖霊によってたましいがきよくなりました。私たちはすでに、聖霊により、たましいがきよい人です。ですから、私たちはとなりの兄弟姉妹をイエス様の愛で愛しています。私たちは互いに純粋な気持ちで、となりの兄弟姉妹のために心配して祈っています。イエス様の十字架の愛を習って純粋な心で祈っています。私たちはいつまでもイエス様の愛を続けたいです。ペテロもそう願っています。

１）互いに愛し合いなさい： 互いにだから複数です。一人の努力では出来ません。
２）心から愛し合いなさい： 偽りのない愛です。利害関係もありません。
３）熱く愛し合いなさい： 熱く愛することは情熱の意味でもありますが、時間のことでもあります。いつまでも続く愛、生涯続く愛のことです。教会の中に色々のことがあるかも知れませんが、試練に耐え忍び、試みに耐え、いかなる逆境の中でも、状況の変化の中でも兄弟姉妹を愛し続けたいです。


２．神の言葉に基づいて愛し合い
　私たちが互いに愛し合うことが出来る理由はいつまでも変わらない神のみ言葉に基づいているからです。その反面、人の約束は変わりやすいです。夫婦の愛、親子の愛、友達の友情など、愛の約束はありますが、行動で証明しない限り、本物ではありません。

　イエス様の愛はいつまでも変わりません。イエス様は十字架で永遠に変わらない愛を証明しました。
「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」
私たちが互いに愛し合える理由はいつもイエス様に愛されているからです。今日、イエス様の愛に満たされたことによって、その分、隣の兄弟姉妹を愛することが出来ます。過去、イエス様に愛された記憶だけでは現在の兄弟姉妹を愛することが出来ません。今までイエス様に愛されましたが、今も愛されています。愛はいつも現在形が大事です。愛された過去形の記憶だけでは愛することが出来ません。これから愛される予定の未来形を信じて愛することも出来ません。私たちは弱い人で、現在愛されている分しか、愛することが出来ません。毎日、新しいバージョンのイエス様の愛を頂いて、その愛で互いに愛し合うことが出来ます。

　ペテロはイエス様の愛を朽ちない種だと表現しました。その反対に人間の愛は朽ちる種です。１：７節の言葉を引用すると人の愛は朽ちる金です。金や銀で愛を表しても人の愛は変わってしまいます。朽ちる種、朽ちる金、言葉は違いますが、言いたいことは同じです。人の愛は変わってしまうものです。

　私たちは愛の約束と証拠を求めます。親から、夫婦から、友達からプレゼントとか、心遣いとか、気配りとか、優しさ。愛が確認出来たら、幸せを感じますが、裏切られたら傷となります。確かに裏切った親が、子どもが、夫が、奥さんが、裏切った友達が悪いです。私たちから見れば傷つけた人が悪いです。

　しかし、神様から見れば神様だけを頼りにしないで、人ばかり頼っている私にも不信仰の罪があります。誰かに裏切られた表面だけ見ないで、神を頼りにしていない裏を見ましょう。信仰者は基本的に人を頼りにしてはいけません。人を信頼してはいけませんという意味ではありません。人の純粋な愛を疑いなさいという意味でもありません。私たちが愛している人、私たちが頼りにしている人が神の代わりとなってはいけないという意味です。私たちが愛している人を無意識の中で頼りにしてしまう理由は私たちのとこかに神よりは人を頼りにする罪が隠れています。なぜ、私たちは愛する人を頼りにしてはいけませんか。


３．人の有限と神の永遠
　人の命がどれほど短いのか、人の輝きはどれほど、一瞬のことなのかをペテロは一言でまとめました。旧約聖書からの引用です。
「人はみな草のごとく、その栄華はみな草の花に似ている。草は枯れ、花は散る」

　 人を神のように頼りしてしまうと同じく枯れます。同じく落ちます。私達に与えられている時間はこんなに短くて、早いです。私たちはこんなに短い中、こんなに早い中、互いに愛し合うのだから、それは素晴らしい輝きです。私たちはとこしえまで残る主のみことばを信じて互いに愛し合いましょう。



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