礼拝メッセ−ジ
2019年10月6日

ルカによる福音書　5章17〜26節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 罪をも赦されるイエス様の権威 ＞


1７節
　今日の登場人物はイエス様とパリサイ人、律法学者、そして、中風の人と彼の友達です。イエス様のところに今まで多くの人が来ましたが、パリサイ人と律法学者は初めてです。しかも、「ガリラヤやユダヤの方々の村から、またエルサレムからきた」ことは何かがあります。彼らはイエス様の噂を聞いたので、イエス様の正体を知るために来ました。監視するために来たと言った方が良いかも知れません。イエス様がやっていることを監視して、権力者に報告するために来ている人たちにイエス様も意図的にわざと罪が赦されたと宣言されたと言うことです。監視役の人たちが一番敏感に反応することをイエス様がわざと言ったということになります。パリサイ人と律法学者がイエス様を監視するため来た理由は旧約聖書からの根拠です。申命記１８：１８−２２


18節
　パリサイ人と律法学者以外にもう一つのグループの人たちが来ました。彼らは純粋にイエス様に癒して頂くために来ました。けれども、イエス様がおられる家の中になかなか入れません。家の周りに人々があまりにも多かったからです。パリサイ人や律法学者たちも少し譲ってくれれば良いのに、彼らはイエス様を監視するのに夢中だから、終末にならないと癒されないと思い込んでいる、罪を犯したので病気になったと決めつけています。中風の病気は神経が麻痺して、身動きが不自由な人ですが、彼の状態はひどく寝たきりではないかと思います。


19節
　中風の友達は屋根を壊してしまいました。中風の人を連れて来た友達は彼を助けるために何でもやります。愛する親しい友達のため彼らはやりました。


20節
　こともあろうになぜ、イエス様は監視者がいるところでこの宣言をされたのでしょうか？　パリサイ人と律法学者はイエス様の間違いを見つけようとして夢中になって、一つ一つの言葉を聞いて、一つ一つのことを監視しているのに、わざと「人よ、あなたの罪はゆるされた」と言われたのでしょうか？


21節
　当時の人たちは、あらゆる病気は神の罰だと思い込んでいました。実際、中風の人も罪のゆえに病気になっている可能性はあります。パリサイ人と律法学者は、罪が赦されたという宣言は終末の時、神だけが出来る特権だと思っていました。彼らの考えによりますとイエスは神ではないし、しかも、今は終末でもないのに、どうして神のように宣言するのか？　ですから、彼らはイエス様の宣言は神を汚すことだと思いました。しかし、イエス様は神の御子として父なる神のすべての特権を任されたお方です。イエス様は父の代わりに罪を赦されました。もう一つはイエス様、ご自身が中風の人の罪を代わりに支払われるから赦しの宣言をされました。イエス様がわざと罪の赦しを宣言された理由は神の国が近づいたからです。神の国がその人の中に訪れたことを癒しのパフォーマンスを通して見せています。そして、イエス様こそ、神の国そのものであることをお言葉と癒しによって証明しています。


22節、23節
　イエス様は彼らの間違いを指摘されました。彼らが答えられない質問をされました。
「あなたの罪はゆるされたと言うのと、起きて歩けと言うのと、どちらがたやすいか」
どちらも人間であるなら出来ないことです。


24節
　イエス様の正体をここで、少しだけ表しました。律法学者とパリサイ人たちの教えによりますと病人は床に縛られて、いつ来るかも分からない終末まで待たなければなりません。その教えには何の希望もありません。イエス様による神の国は床に縛られている病人を今すぐ、自由の身にしてくれました。神の国が終末に来るのではなく、イエス様とともに、彼らの目の前にすでに来ています。


25節
　パリサイ人と律法学者が民数記１８：２２に基づいて真剣に考えたのであるなら、彼らはもう一度真剣にイエス様の教えに耳を傾けるはずでした。心の罪を悔い改め、イエス様を信じたでしょう。
「主の名によって語って、その言葉が成就し、またその事が起った時は、それは主が語られた言葉」になります。


26節
　人々は驚嘆し、神をあがめ、中風の人は癒され、友達は喜びに溢れていましたが、パリサイ人と律法学者は躓いて帰りました。彼らはイエス様を最初から心に受け入れるつもりがなかったからです。中風の人は信仰がありましたので、イエス様に「人よ、あなたの罪はゆるされた」と宣言されました。しかし、パリサイ人と律法学者は信仰が無かったので、「人よ、あなたの罪はゆるされてない」と宣言されたことと同じようになりました。


　 病で苦しんでいる一人の親友のために一生懸命努力する友達がいます。友のために彼らが出来ることを全部やりました。一人のイエス様を罠に陥れ、殺そうとしているパリサイ人、律法学者たちがいます。彼らは自分たちの仕事ばかり考え、病の人を無視していました。神様が喜ばれる生き方はどちらでしょうか？



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