2019年8月18日

サムエル記上　1章21〜28節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 現状を克服した人に神の幸せあり ＞


　サムエルは子どもの時、幸せだったでしょうか？　大人になった時は幸せになったでしょうか？　サムエルの小さい時を見て、幸せな環境なのか、不幸な環境なのか、判断して下さい。彼が小さい時の環境を克服できなかったら、どうなったのでしょうか？　克服したので、美しい物語になっていますが、克服できなかったら不幸の物語です。彼の不幸の環境を見てみると


１．生まれる前から壊れていた家庭環境
　彼が生まれる前から家族は常に争いでした。サムエルのお父さんには奥さんが二人いました。奥さんが二人いることを聞いただけで、この家庭には平和がないと想像できます。サムエルのお母さんには子どもがいなくて、毎日他の女性から嫌がらせに、泣き止まない日々でした。サムエルが生まれたときはもっと深刻になったでしょう。赤ちゃんのサムエルがお父さんから愛されれば愛されるほど、他の兄弟たちの妬みはすごかったでしょう。誰かに憎まれると心に憎しみがたまります。憎しみがたまりますと意地悪い兄弟を憎み、この地に送られた神まで憎みます。不幸だと感じている人は大体、この地に送られた神様を憎みます。しかし、彼は小さい子どもでありながら、何とか信仰によって克服しました。


２．両親の養育放棄
　彼は小さい時から両親と一緒に暮らすことが出来ませんでした。なぜなら、彼のお母さんが神様に誓いを立てたからです。不妊のお母さんは神に祈りまして、もしかして、子どもを授けて下されば、彼を小さい時から献身させます。お母さんが余計な誓いを立てたので、彼は小さい時から家を離れ、神の家の暗いところで、一人で寝ました。彼がとても小さい時、お母さんから離れたことを強調するために今日の箇所に４回も２２、２３、２４節に「乳離れしてから」と言っています。お母さんが自分勝手に神に誓ったわけです。サムエル個人の人生なのに、お母さんが子どもの人生を決めてしまいました。サムエルがお母さんを恨んだら、彼の未来は不幸になったでしょう。自分の人生が不幸になっていると感じている多くの人が親を恨んでいます。しかし、サムエルのお母さんは養育を放棄したわけではありません。神の御手にゆだねたわけです。そして、サムエルも小さい子どもでありながら、信仰により彼の運命を受け入れました。


３．先輩の悪影響
　サムエルは小さい時から神の家で過ごしました。神の家には祭司の二人の息子が一緒にいました。ところが、祭司の二人の息子は堕落していました。二人の兄弟は神を恐れない人でした。あらゆる悪いことをしました。サムエルがそばでそのすべての悪いことを見て、聞いていました。サムエルは悪い環境で育てられたので、駄目になる可能性が高いです。サムエルは赤ちゃんの時、家族の争い、母の手によって育てられていない、一年一回か、二回しか親と面会出来ない、一緒に暮らしている不良先輩の影響を大いに受けている、サムエルの将来はとても暗くなると予測するのは当然です。

　しかし、彼は不幸な人になりませんでした。彼はすべての不幸の環境を神の愛と恵みによって克服しました。神が彼を悪の環境から守って下さいました。神様がお父さんの代わりに、神様がお母さんの代わりに彼を育てて下さいました。小さい時、家族から離れることは悲しいことですが、しかし、常に争いが絶えない家庭であるなら、早く離れることも良いのではありませんか？　小さい時から母から離れましたか、サムエルは母の切なる愛と信仰を知りました。母と接する時間は短くても、母の愛が伝わると何とか大丈夫です。

　 私達も同じです。過去はどうであれ、大事なのは今日、克服中なのかです。私たちは皆、神の家族なので、一緒に克服してみましょう。神の教会を通して私たちの人生の問題を乗り越えてみましょう。そして、私たちはこの教会で一緒に克服し、未来の天国をこの地上でも一度経験してみましょう。



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