礼拝メッセ−ジ
2019年6月2日

マタイによる福音書　6章31〜34節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 一日の苦労は今日だけで十分 ＞


　現在、私たちの頭の中にある悩みは大体以下の通りです。
・過去の後悔―自分を責める、誰かを恨む
・現在の問題―今すぐ解決しなければならない問題、健康、人間関係、仕事、お金心配
・未来の心配―確実に心配になるもの。歳を取る、病気になる、病気が増える。お金減る。実際は存在しないのに心配。問題になる可能性があるだけ。実際に問題になるのはわずかしかない。予めおびえているだけ。

　このように分析してみると私たちは２/3はしなくても良い余計な苦労をしています。過去と未来は余計な心配かも知れません。

　私達にある悩みは今日の一日の分だけなのに、なぜ私たちは過去と未来の余計な苦労までしているのでしょうか？　それは神を信じない悪い習慣が身についているからです。主との深い交わりをすれば心は落ち着きます。父なる神が毎日必要なものを必要な時、与えて下さることを体験すればこの悪い習慣はだんだんなくなります。何の根拠もない不安が急に心にありましたら、すぐみ言葉を開いて、それを読み、黙想しましょう。そうすれば心が落ち着きます。

ピリピ４：６−７
「６ 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。７そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」

　私たちの苦労は今日一日の分だけです。今日一日の苦労はいつから始まったのか、なぜ始まったのか、その理由は何でしょうか？


１．苦労の始まり
　一日の苦労はアダムの時から始まりました。
創世記３：１７−１９
心が重たくなる言葉が多いです。
１７ 地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しむ。
１８ 地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、
１９ あなたは顔に汗して土に帰る、ちりに帰る」。

しかし、神は愛のお方であり、私たちを憐れんでくださるお方だと信じてもう一度見ましょう。

１７ あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。
１８ 地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。
１９ あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、ちりに帰る」。

魂はどうなりますか。（天国に帰る）
神の恵みの故にまだ希望が残っています。


２．神の恵みである一日の苦労
　神は私たちに確か一日の苦労は下さいました。しかし、その反面、その苦労によって一日生き続けられるようにして下さったことも事実です。毎日の苦労が私たちに生きられる力をくれます。何の心配も悩みもないことが良いのではありません。私達には罪があるので、何の問題もないと余計な罪を作り出し、余計な悩みを作ります。苦労が余計な罪を防ぎます。仕事が忙しくなると余裕ある生活は出来ませんが、罪を犯せる時間も無くなります。一日の苦労は神の罰のように見えますが、その中にも恵みと憐れみもあります。神が下さったのは一日の苦労だけで、明日までの苦労ではありません。私たちは余計に明日のことまで先取りして、余計な苦労をしています。毎日の苦労だけでも結構重たいのに、私たちは愚かなもので、明日のことまで余計に心配するようになりました。神から離れたので、心配症になりまして、今日と明日のことを同時に心配するようになりました。一日の苦労だけでも体と心が疲れるのに、明日の余計な心配まですると体と心が耐えられますか？　明日は苦労がないように予め準備するつもりが、逆に心配になって私たちの体と心をボロボロにしています。明日の心配を今日から心配する必要はありません。心配する期間が二倍増えるだけです。予め心配しても何の効果もなく、今日のわずかな幸せでさえ無くなります。


３．神の国と神の義のための一日の苦労
　明日のことは心配する必要はないと私達も頭では分かりますが、いつも明日のことを心配するのは仕方ないことです。心配するのが私たちの習慣になっています。心配するのが習慣になって変わらないのであるなら、私たちの心配の内容を変えたらいかがでしょうか？　今までは自分のことばかり心配していましたが、これからは神の国と神の義のために心配することはいかがでしょうか？　隣人の明日を心配することなら良いのではありませんか？　隣の兄弟姉妹たちにも私以上に色々の難しい問題があります。隣人を心配することは神の国と神の義を実行することになります。

　 今日の一日を生きましょう。今日一日の小さい幸せを楽しみましょう。今日一日の課題だけ苦労しましょう。過去の間違いは主に悔い改めれば無くなります。過去の悔しいことは赦しによって無くなります。未来の心配は父なる神に委ねれば良いです。今日一日、三位一体の神に導かれながら、主にある喜びの中、生きましょう。


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