2019年1月13日

マタイによる福音書　5章1節〜10節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ イエス様が下さった八つの幸い ＞


　幸いの別の言い方は幸せとも言えますし、祝福とも言えますし、色々です。幸せは私たちが生涯、求め続けているものです。私たちは皆、幸せを求めていますが、どうすれば幸せになるのかが分かりません。５−７章に書いてあるのを見るとイエス様と私たちの幸せの基準が相当違います。私たちの基準で幸せを考えると今日の箇所は理解できません。しかし、理解は出来なくてもイエス様の幸せの基準を知りたいです。なぜなら、現在、私たちは本当の幸せを求めているからです。そして、イエス様こそ、本当の幸せを私たちに下さるお方だからです。


１．天国を受け入れたばかりの人へのメッセージ
　４章２３−２５節で天国を見て、感じた人々にイエス様はもっと詳しい講義をしました。それが５−７章の山上の垂訓です。４章２３−２５節と５−７章は一つのセットです。４章２３−２５節は目に見える形で天国を見せたパフォーマンスです。５−７章は天国に関して詳しく、説明したものです。山上の垂訓はすでに神の国に入っている人々に言っている教えです。


２．天国は報酬ではなく、イエス様ご自身です。
　八つの幸せを読む時、自分の心が貧しくなろうと努力すれば、その報酬としてイエス様が天国を満たしてくださるのではありません。悲しくなれば、柔和になれば、義に飢えかわいていれば、あわれみ深い人になれば、心の清い人になれば、平和をつくり出す人になれば、義のために迫害される人になれば幸せになるのではありません。私たちが何々をすればその報酬として幸せになる、その報いとして天国を頂くと思っている人には山上の垂訓を実行するのは不可能です。４章２３−２５節に出てくる人々のように何も出来ない悲惨な状況にある人々のところに天国であるイエス様が来られたこと自体が幸せです。極端に言えば、心が悲しくなっても、・・・義のために迫害されても、イエス様が来られなければ幸せも、天国もありません。

　反対に言えば、心が悲しくなくても、・・・義のために迫害されなくても、私たちのところにイエス様が来られればそれが天国であり、幸せです。イエス様が私の心におられるか、おられないかが全部です。ですから、私たちの関心事は現在、自分の心は貧しいのかではありません。私たちの最大の関心事は幸せをもって来られるイエス様が私の心におられるかです。それさえ確認出来れば私たちの心は幸せです。イエス様ご自身が私を幸せにします。


３．誰にも与えられる幸せ
　イエス様は誰にも例外なく八つの幸せを与えます。私たちが守らなければならない法律であるなら、わずかな人しか出来ません。しかし、イエス様が私の心に来られるだけのことだから誰でも幸せになれます。八つの幸せのメッセージを聞いていた当時の人々はユダヤ教から無視された人、何の権利もない人、私たちよりもひどい状況の人でした。彼らの所にイエス様が来られました。彼らは喜んでイエス様を受け入れました。天国も受け入れました。ですから、彼らは幸せになりました。イエス様がおられる、心に天国がある、幸せなので、彼らは幸せの生き方をします。イエス様が私の心におられる、天国が私の心にあると感じたとき、自然に、あまりにも自然に「柔和になり、義に飢えかわき、あわれみ深くなり、心が清くなり、平和をつくり出し、義のために迫害される人になります。」

　人生負け組だと悲しんでいる人、不当な扱いで悔やんでいる人、罪を犯して堕落した人でも、事業失敗者でも、経済的に破綻した人でも、治らない病気にかかった人でも。悔い改め、イエス様を受け入れることで、人生逆転して幸せになります。

　イエス様のおかげで、誰でも後の者が先になる事が出来ます。後の者は負け組です。イエス様が先に負け組の所に来られます。彼らはイエス様の受け入れたことで、幸せになりました。イエス様の教えはすべての負け組は私のところに集まりなさいです。勝ち組にない天国の幸せをあげようと約束しています。イエス様は勝ち組にも呼び掛けています。イエス様は勝ち組になってはいけないと言っているわけではありません。勝ち組でも、負け組でも結局は皆、幸せではありません。幸せは人間が作るものではなくて、神が下さるものです。神様が最初からそのように造られました。


　 結論はイエス様が私の心に来られましたので、私はすでに、幸せになっています。幸せではないと思った時にはもう一度私の心に中におられるイエス様を思い出してください。そして、本当に幸せを感じた時には自然に隣人を幸せにしたくなりますので、それを自然に実行してください。



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