2018年11月11日

テモテ人への第一の手紙　3章1〜13節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜テモテの派遣と報告 ＞


　パウロはテサロニケ教会に誰を送ろうかと悩んだ時、一番信頼できるテモテを派遣しました。


１．テモテをテサロニケに派遣（１−２節）
　パウロは急にテサロニケから離れたので、残された教会員を考えると「これ以上耐えられなくなり」りました。その理由で、パウロはテサロニケ教会にテモテを派遣することにしました。パウロの代わりにテモテが行けば、安心できます。パウロと同じくらい、テサロニケ教会のために良き働きをしてくれるだろうと信じてテモテを派遣しました。テモテを派遣した理由はテサロニケ教会員の信仰を強めるためです。（２節）

　そして、患難の中で動揺する者が一人もいないように励ますためです。テモテはパウロの期待通り、パウロの代わりに教会員の信仰を強め、彼ら一人一人を励ましました。派遣されたテモテはパウロにとって「兄弟であり、キリストの福音における神の同労者」だから、パウロがテサロニケ教会に行くことと同じくらいの働きをしました。パウロは何でもテモテに任せられる関係です。当時、パウロと一緒に働いた何人もいますが、その中には時間と共に自然にパウロと別れたり、離れたりしましたが、テモテは最後までパウロを支えた数少ない一人です。


２．患難はキリスト者の宿命（３−５節）
　キリスト者は宿命的に患難に会います。キリスト者の患難は救われたしるしです。イエス様に患難がありましたので、弟子たちにもありました。３節：「わたしたちは患難に会うように定められている」

　イエス様の患難が使徒パウロにもありました。パウロにある患難が今度はテサロニケ教会にもあります。テサロニケ教会はまだ、信仰が弱いです。信仰の弱い信者には慰めが必要です。すでに試練を経験したパウロとテモテが試練の中にいる兄弟を慰めることが出来ます。

　ＩＩコリント１：４　「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。」

　試練の中にいるテサロニケ教会を慰められるのはパウロですが、パウロは行けないので、その代わりに息子のようなテモテを緊急に派遣しました。試みる者がパウロの働きを台無しにさせないための措置でした。


３．パウロの真の慰めと喜び（６−１０節）
　耐えられない気持ちで待っているパウロのところにテモテがテサロニケから嬉しい知らせをもって来ました。テサロニケ教会の信仰と愛についてのお知らせです。テサロニケ教会がいつもパウロ宣教団を覚え、パウロにしきりに会いたいという知らせを聞きました。

　パウロはテサロニケ教会のゆえに慰められました（７節）。
　パウロの生きる力でもあります（８節）。

　牧師が苦難の中でも耐えられる一番の励ましと慰めは信徒の信仰が成長し、信仰通りに生きるのを見ることです。


４．テサロニケ教会のための祈り（１１−１3節）
11節　父なる神と、主イエスが、あなたがたのところへ行く道を開いて下さるように。
12節　主が、あなたがた相互の愛とすべての人に対する愛を増し加えて豊かにして下さるように。
13節　再臨の時どうか、心を強め、清く、責められるところのない者にして下さるように。



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