2018年8月19日

ダニエル書　3章13〜18節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 三人の友達の決断 ＞


　決心は心を決めることですが、決断は決めて、断つと書きます。決心よりは強い意味を感じます。三人の友達は決断しましたが、それは直ちに死ぬことを覚悟することでした。私たちは生きている間に、色々の理由で、決心したり、決断したりします。新年を迎える時、健康のために、外部の変化により、決断せざるを得ない時があります。今日の箇所に書いてある三人の友達はまさに王の独裁権力に反して、決断させられることになりました。彼らはなぜ、ここまで決断せざるを得なくなったのでしょうか？


１．ネブカデネザル王が立てた金の像
　ネブカデネザル王は３章１節で急に金の像を立てました。
　「（1節）ネブカデネザル王は一つの金の像を造った。その高さは六十キュビト、その幅は六キュビトで、彼はこれをバビロン州のドラの平野に立てた。」

　ネブカデネザル王が急に金の像を立てた理由は何でしょうか？　そして、無理矢理に拝ませる理由は何でしょうか？　ネブカデネザル王は何とかして国の一つを保とうとしました。国を一つにまとめる方法として彼が思いだしたのは宗教の力を借りることでした。国民の精神を一つにまとめられる一番効果ある方法が宗教の力を借りることです。ネブカデネザル王はまず、公務員を偶像崇拝によって一つにまとめようとしました。

　ネブカデネザル王は重要な公務員を落成式に集めました（２節）。そして、像の前に立たせ、像を拝むように命じました。ひれ伏してネブカデネザル王の立てた金の像を拝まない人は誰でも、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれると脅かしました（4節）。偶像を拝まないと決断すれば直ちに殉教です。反対に生きるために偶像でも、何でも拝むと決断すれば、聖書の神を捨てることです。信仰者にとっては、どちらを決断しても終わりです。


２．三人の友達の偶像崇拝拒否
　ネブカデネザル王の無理な要求に三人の友達は拒みました。ネブカデネザル王の怒りは限界を超えました。ネブカデネザル王が公務員に求めているのはただ一つ、絶対服従です。いかなる神々よりもネブカドネザル王の言葉に従う公務員を求めています（１５節）。正常な信仰者であるなら絶対、受け入れられないことです。三人は彼らの信仰を告白しました。

　17節：「わたしたちの仕えている神は、その火の燃える炉から、わたしたちを救い出すことができます。また王よ、あなたの手から、わたしたちを救い出されます」と言っています。ここまでは彼らの信仰です。18節は信仰による決断です。「たといそうでなくても、王よ、ご承知ください。わたしたちはあなたの神々に仕えず、またあなたの立てた金の像を拝みません」。

　彼らはここで終わりを決断しました。彼らは今まですべてを失いました。国、家族、土地、名前、言葉など全部失いましたが、一つだけ、信仰だけは保っていました。しかし、王はその信仰まで奪おうとしています。三人の友達は最後の信仰まで諦めるのであるなら、命を諦めると決断しました。彼らの決断に神様も答えてくださいまして、彼らを助けて下さいました。

　私たちは今まで、何回も決心と決断をしました。私の幸せのために、未来のために決心したり、決断したりしました。 しかし、私たちにとって何よりも大事な決心、決断は神の栄光のために決めることです。神の御国と義のために決断する人を神は全面的に助けてくださいます。なぜなら、神の御国と神の義を求めるクリスチャンが非常に少ないからです。私たちも自分のためではなく、主のために一つくらいは決断したいです。



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