2018年7月1日

マタイによる福音書　28章19〜20節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ すべての国民を弟子としなさい ＞


　イエス様は弟子たちを全世界に送り出しました。三つの命令をくださいました。
「行きなさい、弟子としなさい、教えなさい」。


１．行きなさい
　エルサレム、ユダヤ、ガリラヤから離れてもっと広い世界に行きなさいと命じられました。イエス様の弟子たちが今まで生まれ、育ったのはガリラヤです。イエス様の弟子になったおかげで、全イスラエル、いたるところに行くことが出来ました。ガリラヤの田舎者たちが、イスラエル全国に足を踏み入れ、色々の種類の人に出会いましたので、彼らの世界が広くなりました。しかし、それでもイスラエルを超え、他の世界に行くことは頭に入っていませんでした。イエス様の弟子たちは地元を離れ、別世界に行くことには拒否反応があったと思います。彼らは今まで暮らしていたところから離れ、異邦人に福音を伝えることは考えていませんでした。パウロ以外は大体ユダヤ人向けの伝道をしました。神様がペテロに不思議な幻を見せて下さった後も、なかなか変わりませんでした。しかし、それでも、聖霊は彼らを旅する伝道者として大いに用いてくださいました。彼らは全員、世界中に福音を伝えながら、天国に行きました。

　イエス様は私たちにも全世界に行きなさいと言われました。全世界の意味がある人にとっては遠いところかも知れません。また、ある人にはすぐそばに住んでいる人かも知れません。実際の距離なのか、近くに住んでいるが、心が遠く離れている人のところに行くことなのかは分かりませんが、とにかく、私たちに行きなさいという命令が下っています。


２．弟子としなさい
　世界中、どこに行って、どんな仕事をしていても、私たちに与えられていることは人々にイエス様の福音を伝えることです。一人を通して、他の人が救われ、イエス様を信じ、その人から神の小さい国が始まるのであるなら、それほど素晴らしい仕事はありません。他人をイエス様の弟子とすることは自分がまず、イエス様の弟子となることを意味します。弟子には教えることと生活の中、見せることが必要です。生活の模範を見せることです。私たちは皆、イエス様の弟子として生きましょう。


３．教えなさい
　三つ目の命令は教えなさいです。私たちのことを教えるのではありません。イエス様のことを教えるのです。教師はイエス様です。私たちはイエス様から学んだことを人々にそのまま伝えるだけです。イエス様から聞いた教えを言葉だけでなく、生活を通して見せています。私たちが守っていない教えを他の人に見せることはできません。

　私たちはこれからも主イエスから命じられます。
「行きなさい、弟子としなさい、教えなさい」。

　 命令なので、心が重いかも知れません。しかし、これは重たい命令ではありません。なぜなら、主がいつも共におられるからです。主が共に担ってくださいます。ですから、喜んで三つのことを覚えながら、生きましょう。



　　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る