2018年6月17日

ローマ人への手紙　8章16〜17節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 父なる神の相続人 ＞


　15節を見ると聖霊に満たされた証拠は「アバ、父よ」と叫べることだと書いてあります。口語訳は「呼ぶ」と訳していますが、新改訳は「叫ぶ」と訳しています。アバはアラム語で、父はギリシャ語です。意味は同じくパパです。私の魂が真心を込めて、父なる神に助けを求める時の叫び声です。「アバ、父よ」。たった四文字の短い二つの単語ですが、この単語が私たちの口から、何の迷いもなく、自然に出てくるのであるなら、その人は救われている神の子どもであり、聖霊に満たされている証です。


　私たちは神の子どもになると同時に権利があります。まずは相続する権利です。相続財産は子どもだけの権利です。奴隷には相続がありません。相続は死後、もらえるものです。イエス様が代わりに死にました。私たちもキリストと共に死にました。（ガラテヤ２：２０）　私たちにはこれから相続があります。私たちはキリストと共同の相続人です。


　相続人は義務もあります。それはキリストと苦難も共に背負うことです。私たちクリスチャンは人生の中、多くの試練に直面します。試練がないクリスチャンはいません。皆様はいかがでしょうか？　クリスチャンの中でも言葉では言い尽くせないくらいの試練が多い方もいます。ところて、クリスチャンにとって試練がない日は逆に不自然です。イエス様は私たちに毎日、自分の十字架を背負って従いなさいと言われたのに、私たちは自分の十字架が無くなることを願っています。クリスチャンにとって十字架がない日こそ、一番不安な時です。


　クリスチャンに取って試練があるからこそ、神の子どもである証です。未信者の試練は罪の結果によるものですが、救われている人の試練はキリストと共同の相続人である証拠です。私たちにはこの地上で、また、天国で、多くの相続が待っています。ただし、試練が付いています。聖書の他の箇所をみても試練がなく、祝福だけ書いてあるところはありません。
ローマ８：１７「キリストと栄光を共にするために苦難をも共にしている」
ローマ８：１８「わたしは思う。今のこの時の苦しみは、やがてわたしたちに現されようとする栄光に比べると、言うに足りない。」
マルコ１０：３０「必ずその百倍を受ける。すなわち、今この時代では家、兄弟、姉妹、母、子および畑を迫害と共に受け、また、きたるべき世では永遠の生命を受ける。」


　 これらのみ言葉を十分理解し、信じている方は試練の時でも、喜ぶことが出来ます。これからも私たちには試練があります。その時、「アバ、父よ」と呼びながら父なる神に祈りましょう。天の神は良きお父様で、私たちをその試練から助けてくださいます。



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