2018年5月20日

ルカによる福音書　22章39〜46節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ イエス様の夜の祈り ＞


　イエス様の朝の祈りがあれば、夜の祈りもあります。イエス様は弟子たちと最後の晩餐を終えられた後、オリブ山に行かれました。オリブの山で祈られました。有名なゲッセマネの祈りです。ゲッセマネの祈りは四つの福音書に全部書いてあります。その中で、ルカの福音書は独特な文章を一つ付け加えました。それが「いつものように」です。ゲッセマネの祈りは肉体のあるイエス様の最後の夜にささげた祈りです。最後の特別な時間でも、イエス様はいつもと同じく祈られました。


１．いつものようなイエス様
（１）いつもの場所
　イエス様はエルサレムに行かれるといつもオリブ山で祈られました。イエス様のいつものような祈り習慣は裏切りユダも知っています。ですから、ゲッセマネの園で、まるで待ち合わせでもしたかのように、イスカリオテユダはローマ兵士をそこに連れてきました。真夜中、何も見えないオリブの木がたくさんあるところ、どうやってイエス様を見つけることが出来たでしょうか。その理由はイエス様がいつものような場所で祈っていることを知っていたからです。イエス様はなぜ、オリブ山で祈っていたのでしょうか？　その理由は一番静かなところだからです。心から祈るために静かな場所が必要です。神の御心を知るためにも静かなところが必要です。

（２）いつもの時間
　福音書にはイエス様が静かに祈られた時間帯が二つあります。一つは朝早く、もう一つは夜遅くです。イエス様がエルサレムに行かれたのは大体、祭りの時期に合わせてです。ですから、イエス様がエルサレムに行かれると人々が多い時期です。朝から夜まで人々が多いです。しかし、それでも、真夜中になると皆が寝ているので、その時は静かです。イエス様はその静かな時間、祈ることに慣れていました。

（３）いつもの祈り内容
　イエス様は色々の内容を祈られました。しかし、祈りの終わりはいつも同じです。４２節の後半に書いてある通りです。「しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。


２．いつものような弟子たち
　イエス様の弟子たちもイエス様と一緒に、いつものような場所にいきました。そして、いつものようにイエス様と同じく時間を過ごしました。イエス様と同じくいつものように祈り始めました。しかし、イエス様と違ってすぐ、眠ってしまいました。弟子たちは祈りに慣れていませんでした。弟子たちは祈りに慣れていなくて、急に起こる変化に対応できなくて、躓きました。40節で、イエス様は弟子たちに「誘惑に陥らないように祈りなさい」と警告されました。46節に、もう一度「誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい」と警告されましたが、弟子たちは躓いてしまいました。


３．普段の主との交わりの大切さ
（１）力づけられる安らぎの時間
　主との交わりはこの世の中で一番平安の時間です。心配がなくなる時間です。イエス様でさえ、祈る前までは非常に不安定でした。マルコ１４：３３−３４
　「そしてペテロ、ヤコブ、ヨハネを一緒に連れて行かれたが、恐れおののき、また悩みはじめて、彼らに言われた、「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。ここに待っていて、目をさましていなさい」。

　祈りの途中も、まだまだ、苦しんでおられました。
４４節：「イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。」
しかし、祈りが終わってから十字架を背負えるようになりました。祈りは力づけられる時間です。勇気づけられる時間です。

（２）一番価値ある時間
　 祈りはこの世のいかなる仕事よりも価値ある仕事です。主から頂いた時間、主のために使うことなので、主が一番喜ばれる時間です。この世の仕事ばかりすると疲れてしまいます。仕事するために生まれたのかと虚しくなります。そうならないために定期的に主との交わりを楽しみましょう。



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