2018年4月22日

使徒行伝　1章8節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 聖霊様による福音宣教 ＞


　聖霊様の主なお働きはイエス様の十字架の死と復活を世界に伝えることです。使徒行伝１章にはイエス様が天に昇られる直前の様子が書いてあります。イエス様は昇天なさる直前、弟子たちに大切な使命を授けられました。


１．わたしの証人になりなさい
　わたしの証人ですが、ここで私は誰のことでしょうか？　言うまでもなく、イエス様です。イエス様に関する証言は何でしょうか？　それも言うまでもなく、イエス様の十字架と復活です。弟子たちが伝えなければならない福音の内容はイエス様の十字架と復活です。教会が２０００年間ずっと伝えているのはひたすらイエス様の十字架と復活です。今の時代、私たちにはもう一度、イエス様の十字架と復活のメッセージが必要です。


２．聖霊がくだる時、あなたがたは力を受ける
　福音を伝えるためには聖霊の力が必要です。聖霊の力は聖霊の満たしによってです。聖霊の力と言っても、目に見えるパワーよりは十字架と復活の確信です。十字架と復活の確信があるとき、人々に伝わります。確信は具体的に現れます。確信がないと力は現れません。イエス様の十字架と復活そのものに力があります。十字架と復活のメッセージが人を変えます。私たちも実はイエス様の十字架と復活のメッセージを聞いて救われました。十字架と復活を信じて祈りますと愛が与えられます。十字架と復活を信じて祈りますと赦しの心が与えられます。心に変化が起こります。心の変化は聖霊の力、満たしによる御業です。


３．エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、
　福音を伝えなければならない範囲は全世界です。弟子たちが伝える福音の内容は具体的にイエス様の十字架と復活です。しかし、エルサレムとユダヤに住んでいる人、つまり、主にユダヤ人に絶対受け入れてもらえないものが十字架です。なぜなら、木で作られた十字架にかかって、神に呪われ、死んだイエスを信じることは神を冒涜することだと思い、イエス様を信じることはあり得ないと考えていました。申命記２１：２３を知っているユダヤ人がイエス様の十字架を信じることは不可能です。また、サマリヤと地の果てに住んでいる人つまり、主に異邦人はローマの法律でさばかれた死刑囚を信じることは愚かなことです。このような状況だから、弟子の知恵や手段で福音を伝えることは不可能です。

　復活を伝えることも同じです。ユダヤ人でさえ、サドカイ派の人たちは復活を信じていません。ローマ人ももちろん信じていません。復活を信じていない人にどうやって復活を説明するのでしょうか？　復活も聖霊の助けなしには人々に伝えることができません。

　ですから、イエス様は彼らに「父の約束を待っているがよい」（使徒行伝１：４）と教えられました。十字架の福音を伝えるのは聖霊の力無しには不可能です。聖霊の重要なお働きは福音を伝えることです。福音の内容は御子の十字架と復活です。聖霊のお働きは御子イエス様を宣べ伝えることに集中しています。聖霊はこの地に来られ、ご自身の働きをされるのではなく、イエス様のお働きを引き継いで行います。


４．主の証人である私たち
　 二千年過ぎている今も聖霊の主なお働きは一つです。イエス様の十字架の福音を伝えることです。二千年前のユダヤ人、異邦人に十字架を伝えることは大変なことでしたが、現代人にとっても十字架は相変わらず、受け入れがたいものです。愛の神と言いながら、なぜ、御子イエスをあれほど残酷な十字架の上で殺すのか？　さっぱり理解できないとおっしゃる方が多いです。十字架を信じていない方の目線で考えると理解できなくもない反応です。科学がここまで発達している現代の社会で、復活は愚かな話のように聞こえます。復活を見せられないのが悔しいです。この雰囲気だから、私たちの知恵と手段で福音を伝えるのは不可能です。私たちも聖霊の力を受けないとイエス様の証人となることはできません。反対に聖霊が私たちを助けてくだされば、私たちもイエス様の証人になれます。そして、私たちが伝える福音に力が現れます。



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