2018年2月4日

ヨナ書　4章12節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 人によって違う命の大切さ ＞


ヨナ書は命を大切にする人々のお話です。


１．船乗り
　ヨナの命を大切にした人たちです。ヨナの罪のせいで船乗りたちはヨナと同じく死にそうになりました。何の関係もないヨナのせいで彼らは死の恐怖と大変な損害を受けましたが、それでも彼らは生きている人を簡単に海に投げ入れることはしませんでした。彼らは関係ない人である、ヨナの命でさえ大事にしました。ヨナと何の関係がなくても、彼らは一人の命を大事にしました。ですから、最後まで何とかやってみようと思いました。しかし、弱い人間なので、最後までヨナを守ることはできません。なので、とうとう、ヨナを海に投げ入れることにしました。最後まで最善を尽くしましたが、ヨナが海に投げ入れた結果は同じです。船の人にとって、ヨナの命は大事ですが、自分たちの命がもっと大事です。人間は皆、同じで最後は自分中心になるしかありません。これは本能なので、責めることはできません。しかし、その本能を乗り越えるところに本当の愛があります。


２．ヨナ
　ヨナは植物のとうごまの命は大切にするものの、同じ人間の命は大事にしない人でした。ヨナは神の預言者です。ですから、神様に従うのは当たり前です。神の預言者なのに、それでも、従わない理由がありました。当時、ヨナの民族を苦しめた民族が住んでいたのがニネベです。ですから、自分の民を苦しめてきた民族なのに、彼らの救いのために働きなさいという神の命令に従うことはできませんでした。その理由でヨナは逃げました。ニネベの人はヨナの敵です。ニネベの人が生きるとヨナの民が死ぬことになります。４章５節から8節を見ると人間の命は大事にしていないヨナが日陰になってくれるとうごまの命は惜しんでいました。その理由は何でしょうか？　とうごまは彼を涼しくしてくれる、暑さから守ってくれるありがたいものです。ヨナにとって役立つものです。しかし、ニネベの人はヨナの民を苦しめる人です。ヨナは彼にとって利益になる人と損害になる人を差別しています。私にとって親しい人、利益になる人は大事にしますが、損害になる人は大事にしません。大事にしないところか、早くいなくなってほしいと願っています。私たち皆が持っている罪の本能です。しかし、イエス様の愛は「あなたの敵を愛する」ことです。


３．神様
　ヨナ、船乗り、ニネベ人の命を大切にする神様。ヨナは神の預言者なのに、逆らいました。それでも、神様は彼の悔い改めを受け入れ、彼を赦して下さいました。ヨナは神様に怒りましたが、それでも神はヨナを説得しようとされました。

　神様はヨナの命と同じく、異邦人の船乗りの命も大事にされました。船乗りはめいめい自分のたちの偶像を拝む人で、真の神様を信じる人ではありません。それでも神様は彼らの命を大事にされました。

　神様はヨナの民を苦しめていたニネベの人々の命も大事にされました。ニネベの人々がどれほど、ヨナの民族を苦しめたのかは神様もよくご存じです。それでも、神様はニネベの人の命も大事にしました。ニネベの人も神によって造られた魂だからです。

　私たちの命を大事にして下さる神様は私が憎んでいる人も大事にしておられます。私にも救われるチャンスをくださいましたが、私が憎んでいる人にも救われるチャンスをくださいます。イエス様を信じている人は誰に対しても善を行わなければなりません。私にやさしくしてくれない人にも善を行うのが神の子どもらしい生き方です。 私たちは一人の命の大切さを皆が知っています。しかし、一人の命の大切さという時、私と親しい人に限られています。私と関係ない人、私と関係が悪い人には大切に考えていません。しかし、天の神様は誰もが大切な命です。天の神様を信じている私たちも神様と同じく、誰でも大切にしなければなりません。



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