2017年5月21日

ヨハネによる福音書　16章7〜15節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 三位一体と聖霊なる神様 ＞


　聖霊様に関して私たちの頭に最初に浮かぶことは何でしょうか？　能力、異言、力、聖霊の実やきよめ。しかし、ヨハネ福音書は聖霊に関して語っている内容は三位一体の観点で聖霊を見ることです。聖霊と言って聖霊だけ考えてはいけません。聖霊を強調することは良いですが、聖霊だけ強調してはいけません。三位一体の神、全体のお働きの中から聖霊のお働きを見なければなりません。聖霊だけのお働きになってしまうと私たちは信仰のバランスを失い、健全なクリスチャンの姿を失うことになります。信者にとって聖霊は一体どんなお方で、なぜ、聖霊が来られたのか、聖霊のお働きは何かなどをみましょう。


１．聖霊の派遣者
　ヨハネ１４：１６
　　「わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、」
　聖霊はイエス様のお願いにより、父が送られました。聖霊は自ら来られたのではなく、派遣されました。


２．聖霊のお働き
（１）イエス様のお話を思い起こさせる
　ヨハネ１４：２６
　　「父がわたしの名によってつかわされる聖霊はあなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう」

（２）イエス様のお話を引き続き繰り返す
　ヨハネ１６：１３
　　「それは自分から語るのではなく、その聞くところを語り、きたるべき事をあなたがたに知らせるであろう 」

（３）イエス様の栄光を得させる
　ヨハネ１６：１４
　　「御霊はわたしに栄光を得させるであろう。」

　聖霊の主なお働きは全部イエス様の十字架と復活と関係するものばかりです。極端に言えば、聖霊はイエス様のことしか話されません。極端に言えば、聖霊はイエス様の十字架と復活の引き続きのお働きしかされません。聖霊は信徒一人一人をきよめて下さいますが、その目標はイエス様の似姿に変えられることです。聖霊のお働きは1から100まで全部イエス様と関係しています。それではイエス様と聖霊様の関係は何でしょうか？


３．イエス様との関係
（１）イエス様は聖霊によって宿りました。
　マタイ１：２０
　　「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。」

（２）イエス様の十字架、復活、昇天の後、聖霊は弟子たちに来られました。
　ヨハネ１６：７
　　「しかし、わたしはほんとうのことをあなたがたに言うが、わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。もし行けば、それをあなたがたにつかわそう」

（３）助け主と元の助け主
　聖霊様は助け主で、イエス様は元の助け主です。助け主の意味は法廷で他の人を助けるために呼ばれる者です。囚人を助ける法律顧問や代理人のような専門職業の人ではありません。そばで共におられ、助けて下さるのが聖霊のお働きです。元々、このお働きはイエス様がこの地上で弟子たちのためになされたお働きです。これからは聖霊様がイエス様のお働きを継承されます。

　ヨハネ１４：１６
　　「わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。」

　三位一体の神は私たちの救いのために、これからの導きのために緊密な関係を保たれます。私たちの救いは三位一体の神の緊密な関係によって完成します。


　 父なる神の特徴は父、御子イエス・キリストの特徴は子、聖霊の特徴は聖なるお方です。聖なるお方なので、私たちを聖くして下さるお方です。聖霊の重要なお働きは私たちを聖くしてくださることです。これからもイエス様の姿を目指して聖霊は私たちをきよめ続ける働きをなさいます。



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