2017年2月19日

列王記上　17章8〜16節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ エリヤとやもめ家族のめぐり合い ＞


　今年も私たちには新たな人々とのめぐり合いがあり、その結果、知り合いが増えます。知り合いというのは私たちが積極的に作る時もあれば、神様がめぐり合わせてくださる時もあります。今日の箇所を見るとエリヤとやもめ家族は神様の導きによってめぐり合うことになりました。


１．新たなめぐり合い
　９節を見ると神様はエリヤをやもめ家族に行かせました。神さまはエリヤとやもめ家族のめぐり合わせにより、互いを助け合える、互いを生かせる新たな関係を作って下さいました。その結果、互いが神様を賛美するようになりました。人間は生きるために他人を利用することさえありますが、神様は人間関係のめぐり合いを通して互いが助け合える関係となるように導いてくださいます。私たちはこれからも多くの人々にめぐり合います。私を助けてくれる人に、反対に私の助けを求める人にめぐり合います。それは神様の導きの結果です。


２．互いを生かすめぐり合い
　神様はエリヤとやもめ家族が互いに助け合うことによって、この大飢饉を無事に乗り越えられるように導きました。ところが、おかしいことはエリヤもやもめの家族も互いを助けられる状況ではないことです。エリヤは今までカラスが運んでくるパンと肉を食べていました。誰かを助けられる状況ではありません。やもめ家族も１２節を見ると「一握りの粉と、びんに少しの油」しかありません。この状況では互いを助けるのではなく、互いが迷惑になる状況です。神様はなぜ、こんなところにエリヤを送ったのでしょうか？

　神様のご計画は奇跡によって彼らをこの大飢饉から生かすことです。神様は神のしもべエリヤだけではなく、貧しい異邦人のやもめ家族も養って下さるお方です。神様は今日においても新たなめぐり合わせを計画しておられます。私たちは今年、誰と知り合いになるのでしょうか？　私の助けを求めている人、私が助けなければならない人にめぐり合います。それが楽しみです。


３．神様への従順の結果であるめぐり合い
　エリヤとやもめ家族のめぐり合いは結果として、神様の素晴しい導きでした。しかし、最初は楽しみのめぐり合いではありませんでした。互いに負担になることでした。やもめ家族は最後の一食を食べて死のうとしていました。しかし、神さまの約束を信じて、彼女は行って、エリヤが言ったとおりに(15節)従いました。従いましたので、神様の祝福がありました。神様の導きによる新たなめぐり合いは神様の祝福の手段です。その導きに従うとき祝福があります。人は大変な時になると「誰から助けてもらおうか」ばかり考えます。しかし、そんな時こそ、私が助けなければならない人が来るかも知りません。


　 自然災害は神様の罰でしょうか？　ただの自然現象でしょうか？　先週は神様の罰の側面で考えました。しかし、今日のみことばを見ると罰よりは美しい物語があります。自然災害の中に美しいめぐり合いがたくさんあります。互いが助け合う、生かし合う美しい物語がたくさんあります。美しい出会いの物語を見ているうちに神様の罰か、どうかを議論することは意味のないことになります。自然災害の中で人々を救うため、助けるため、生かすため、誰よりも働かれるお方は私たちの父なる神様です。ですから、その神様の御業を見ていると自然災害を神様の罰だとは言えなくなります。



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