2017年1月22日

ローマ人への手紙　1章17節
ヨハネによる福音書　3章16節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 福音の中に啓示された神の義 ＞


先週メッセージのまとめ
　人間の正義には駄目な人をさばくことはありますが、駄目な人を新しく創り直す方法はありません。罪人をもう一度創り直す方法があればそれこそ、福音ではありませんか？　神の義はこの福音の中に啓示されました。今日の箇所では現れたという言葉を使わないで啓示されたと言っています。人間の世界と頭の中には全く存在しない概念だから啓示という単語を使いました。罪を犯した人に新しく生きられる道が与えられたことは人間が理解できない神秘です。


１．二つの側面（公平と愛）を持っている神の義
ヨハネ３：１６を見ると神の義は二つの側面で現れました。
　「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」

（１）さばき（公平を強調）による神の義
　罪があるところにさばきが必要です。それが正義です。罪があるのに、さばきがないとそれは不義です。ですから、神さまは罪のさばきを受けるひとり子を賜りました。

ヨハネ１：２９「世の罪を取り除く神の小羊」
　罪へのさばきが行われましたので、神さまの正義の一面が成立しました。

（２）新たな命（愛を強調）を与える神の義
　神さまの正義にはもう一つの側面があります。それは駄目になった人を回復させることです。神さまは被害者、善人だけではなく、加害者にも、悪人にも、もう一度回復出来る、もう一度幸せに生きられることを願われます。 加害者が、悪人が悔い改め、もう一度回復し、もう一度幸せになるのを私たちは受け入れられますか。受け入れられませんか。私たちがその被害を受けた本人であるなら、受け入れますか。受け入れられないのであるなら、その理由は私たちも不義だからです。神が私たちに啓示して下さいました正義は子羊イエス様が我の代わりに死んで、罪ある私たちが赦され、新しい永遠の命が与えられることです。これが神さまの義、これが私たちには嬉しいお知らせ、福音です。


２．福音の中に啓示された神の義
ローマ１：１７
　神さまは人間に命を与えて下さるお方であって、さばきの殺し屋ではありません。神さまの義は最初からさばきではなく、最後の最後になって行われる手段がさばきです。神さまは私たちとの関係において、いくら神さまと関係が悪くなっても神さまの方から先に関係を断ち切ることはなさいません。私たちがあれほど神さまから離れても、真心から悔い改める限り、再び関係を回復して下さいます。神は義のお方だからです。私たちはイエス様の十字架のおかげで神さまと和解できるチャンスがあります。それが福音です。神の二つの義の側面によって私たちの二つの問題が同時に解決されました。


　「神の義は、その福音の中に啓示される」を簡単に申し上げますと福音は喜びのお知らせです。何が喜びでしょうか？　人間は罪人で、神の義によってさばかれなければならないのに、イエス様が代わりに十字架を背負いましたので、罪が赦されました。これが福音です。それだけではなく、神の愛によって信じる人には永遠の命も与えられました。これも福音です。二つとも喜びのお知らせです。 さばきと愛がどうして一つになるのか、それこそ、神の義であり、それは人間の頭では理解できない啓示であり、神秘です。



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