2017年1月8日

マルコによる福音書　10章17〜22、46〜52節

　　　　　　　　　　　　　　　＜ イエス様との出会い、その後の違い ＞


　福音書にはイエス様と初めて出会った人々の物語がたくさんあります。彼らはイエス様に出会い、信仰によって救われました。救われたその日、彼らの人生が変わったその日を彼らは忘れることが出来ません。今日の箇所の盲人もその一人です。

　ところが、イエス様に出会い、救われるチャンスがありましたが、それを逃してしまった人の話もあります。マルコ１０章１７−２２節のお金持ちがその人です。マルコ１０章にはイエス様に出会った二人のお話があります。しかし、彼らはイエス様と出会ったことは同じですが、最後が違いました。イエス様との出会いが救いにつながった人もいれば、そうではない人もいます。お金持ちと盲人を比較しながら見ましょう。


１．お金持ちの青年
（１）彼の状況
　　２２節：「たくさんの資産を持っていた」
　　１７節：「永遠の生命を受けるために、何をしたらよいでしょうか」。
　宗教生活に関しては誰よりも熱心です。お金は多いのに、死んだ後、どうなるのか心配しています。この世のものは全部持っていますが、救われてないので、何かが苦しいです。救われていない証拠です。

（２）切実さ
　　１７節：「ひとりの人が走り寄り、みまえにひざまずいて」。

（３）イエス様の招待
　　２１節：「あなたに足りないことが一つある。持っているものをみな売り払って、貧しい人々に施しなさい。」

（４）彼の反応
　　２２節：「顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。」

　彼はイエス様の招待を拒否しました。イエス様が正確な答えを下さいましたが、彼は従うのを拒否しました。彼は最後のチャンスを逃してしまいました。

（５）主の宣告
　　２３節：「財産のある者が神の国にはいるのは、なんとむずかしいことであろう」。


２．盲人、バルテマイ
（１）彼の状況
　　４６節：「盲人のこじきが、道ばたにすわっていた。」

（２）切実さ
　　４７節：「彼は「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫び出した。」
　　４８節：「彼はますます激しく叫びつづけた」

（３）イエス様の招待
　　４９節：「彼を呼べ」
　　５１節：「わたしに何をしてほしいのか」

（４）彼の反応
　　５０節：「彼は上着を脱ぎ捨て、踊りあがってイエスのもとにきた」。
　　５１節：「先生、見えるようになることです」。

（５）主の宣告
　　５２節：「行け、あなたの信仰があなたを救った」。


３．二人の最後の違い
　　２２節：「悲しみながら立ち去った。」
　　５２節：「イエスに従って行った。」

　一人は救われイエス様に従って行きましたが、もう一人は救われなく、イエス様から離れました。

　この二人はイエス様に出会ったのが初めてです。しかし、これが最後の出会いでした。これが唯一のチャンスでした。彼らはこれ以上イエス様に出会うことはありません。なぜなら、イエス様は十字架のためにエルサレムに行かれるからです。


　私たちは今年、誰との出会いがあるのでしょうか？　彼らは私たちを通して救われなければならない人々です。 私と彼らの出会いは彼らを救うための最後のチャンスかも知れません。



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