2016年11月20日

列王記下　20章1〜13節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ヒゼキヤ王の後期 ＞


　ヒゼキヤ王に明日という時間が急に無くなりました。なぜなら、神さまが預言者イザヤを通してヒゼキヤ王に余命宣告を告げられたからです。ヒゼキヤ王のことが私たちのことだと思って聞いてみましょうか。


１．余命宣告と回復
　神さまは彼に「家の人に遺言をなさい。あなたは死にます。生きながらえることはできません」と告げられました。神さまからのお知らせを聞いたヒゼキヤ王は祈るしかありませんでした。「顔を壁に向けて主に祈」りました。ヒゼキヤ王は真剣に神さまに祈りました。彼は神さまにもう少しの時間を求めました。死の恐怖、神さまへの切なる願いが一つになって「激しく泣」きました。神さまがその祈りにただちに答えて下さいました。病気が治るだけでなく、１５年という未来の時間を予め、保証して下さいました。ヒゼキヤは１５年という余計な時間が与えられましたが、これからどのように生きたら良いでしょうか？


２．バビロン使者のお見舞い
　彼はこれからどのように生きたらいいのか、それをじっくり考えられる余裕もなく、人生の歯車はすでに動き始めました。それは成長しているバビロンという国からでした。ヒゼキヤ王が病から治ったことを聞いてバビロンから使者がお見舞いに来ました。ここが、ヒゼキヤ王の余命15年がスタートする時点ですが、彼は過ちからスタートしてしまいました。バビロンから来た使者に国のすべてのものを見せてしまいました。

　国の倉庫を全部見せてどうしますか？　未来、全部奪われることになります。せっかく１５年というチャンスが与えられましたが、最初からヒゼキヤの判断ミスで南ユダは未来バビロンに滅びることになりました。


３．信仰継承の失敗
　ヒゼキヤ王のもう一つの過ちは信仰継承、王位継承の失敗です。ヒゼキヤ王の子、マナセが代って王となりますが、このマナセがまた、トップランキングに入る悪い王です。しかも55年間長く王に在職して、南ユダを徹底的に堕落させました。あんなに素晴らしい信仰者ヒゼキヤ王からどうしてここまで悪い王が生まれたのか？　これがヒゼキヤ王のもう一つの不思議です。


　 私たちには長く生きるよりは一日を感謝しながら生きることが大事です。何もなかった今日の一日を感謝しながら生きましょう。



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