2016年11月13日

列王記下　18章1〜8節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ヒゼキヤ王の前期 ＞


　先週、アメリカ大統領選挙がありましたので、政治に関心が高まる最近です。さて、聖書にも政治を背景にする箇所がありますが、そこが列王紀です。政治と歴史が好きな方はサムエル記、列王紀、歴代志も好きになると思います。列王紀には王たちの即位、彼らはどんな働きをし、成果と失敗、周辺国との関係、いつ死んだのかなどが書いてあります。今日は南ユダ王国の王で、良き信仰の人、ヒゼキヤに関してみましょう。


１．ヒゼキヤ王の即位（１節）
（１）即位の時期
「イスラエルの王エラの子ホセアの第三年にユダの王アハズの子ヒゼキヤが王とな」りました。（１節）
（２）周辺国の状勢
　１節を見るとイスラエルの王エラの子ホセアでしたが、北イスラエルの最後の王がホセアです。北イスラエルを滅ぼしたのがアッスリヤという国です。北イスラエルが滅亡しましたので、南ユダの運命も時間の問題です。
（３）アハズの子
　南ユダ王国に信仰の悪い王が何人かいますが、その中でも上位を争うのがアハズ王です。ヒゼキヤは彼の子どもです。あれほど悪いアハズからどうしてこんなに信仰的な子どもが生まれたのでしょうか？　それが不思議です。


２．ヒゼキヤ王の信仰と業績（３節ー６節）
（１）彼はすべて先祖ダビデがおこなったように主の目にかなう事を行い(３節)ました。南ユダ王国のすべての王の判断基準はダビデです。ヒゼキヤはダビデがおこなったように行いました。それでは、私たちの判断基準になれる信仰者はいますか？　私たちの教会には信仰の判断基準となれる信者がいますか？　これから皆さんがその人になって下さい。

（２）ヒゼキヤはイスラエルの神、主に信頼した。そのために彼のあとにも彼の先にも、ユダのすべての王のうちに彼に及ぶ者はなかった(５節)、すなわち彼は固く主に従って離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守り(６節)ました。しかし、国内の政治がうまくいっている中、国外から大変な試練が迫ってきました。


３．ヒゼキヤ王の試練と克服
（１）アッスリヤ王の攻撃
　アッスリヤは北イスラエルを滅ぼした後、今度は南ユダを狙いました。ヒゼキヤ王は大変な危機に直面しました。アッスリヤ王が南ユダの攻撃を開始しました。（１３節）
アッスリヤ軍はすぐ攻撃するのではなく、南ユダの内部分裂を企みました。（２２節）

　エルサレム住民を混乱させようとしたのは特に信仰の部分でした。一致団結しても難しいのに、王と民の間に分裂が起こるようにしました。それ以後も心理戦が続きます。私たちにこれらの試練があったらどうしますか？　新約聖書を見ると私たちが直面している危機はヒゼキヤよりもひどいかも知れません。

　ペテロ５：８「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。」

（２）ヒゼキヤの対応
　彼は神さまに祈ること以外に何もできませんでした。彼はあまりにも方法がないので、神さまに現状報告のため、神殿に行きました。彼はアッスリヤ王から届いた手紙を主の宮で広げました。１９：１４−１５
その祈りに神さまが答えて下さいました。彼らを救ってくださいました。１９：３５

　 ヒゼキヤを助けて下さいました神さまが私たちも助けて下さいます。その信仰と勇気で今週を迎えましょう。



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