2016年10月23日

ヨハネによる福音書　2章18〜22節

　　　　　　　　　　　　　＜ ダビデの子が建てる見えない神殿：教会 ＞


　先週は創立３０年記念礼拝でしたが、今まで東京教会と関わっていた多くの方々が来られまして、にぎやかでした。私たちにとって教会というものは何でしょうか？　結論から申し上げますとイエス様のお働きによる結果です。イエス様の一番重要なお働きは目に見えない神の家を建てることでした。イエス様は神の家を建てるダビデの子です。それを強調しているのが新約聖書の始まり、マタイの福音書の始まりです。新約聖書はダビデの子から始まります。

マタイ１：１「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図」
　ダビデの子という単語は非常に政治的な言葉です。イエス様の時代の人はこのことばを政治的な意味で受け止めていました。当時の人々が誤解しやすい言葉でした。それなのにマタイはなぜ、この単語に拘ったのでしょうか？　福音書に17回書いてありますが、マタイの福音書に10回も書いてあります。ダビデの子はマタイ福音書のキーワードの一つです。誤解を招く恐れがあるのにも関わらずマタイがこのことばに拘った理由はマタイによる福音書はこの単語を通して福音を紹介したかったからです。それでは、ダビデの子であるイエス様の使命は何でしょうか？


１．三年間のダビデの子としてお働き
　旧約に出てくるダビデの子はソロモンでした。彼の使命は、神殿を建てることでした。サムエル下７：１２−１４

　しかし、イスラエル民は罪を犯し続け、悔い改めることなく、結局ソロモン神殿は完全に破壊されてしまいました。イエス様の時代の神殿もヘロデ王が４６年かけて建てましたが、中身は堕落していたので、これ以上、聖なる神の家ではありませんでした。

　新約時代の新しいダビデの子はイエス様です。イエス様は真のダビデの子として新しい神の家を建てられました。イエス様がこれから建てられる神の家は目に見える建物ではなく、目に見えないものです。目に見えない神の家、神がおられるお住まいです。イエス様はそれを神の国と呼びました。イエス様を信じ、神の国に入る人は神の子どもであり、神の民です。新約聖書の手紙ではそれを教会と呼びました。教会は建物ではなく、イエス様を信じる群れです。ダビデの子であるイエス様の一番重要な任務はイエス様を信じる神の民を神の国に集めることでした。イエス様を信じる群れである教会を集めることでした。


２．現在も続いているダビデの子のお働き
　イエス様の使命は教会を建て上げることでしたが、その使命は今も続いています。この地上にある各教会が成長するように主は救われる魂を送ってくださいます。東京教会の一番重要な使命はその魂を導き、育て、神の子どもとすることです。東京教会を守り、支え、魂を育て、彼らをこの地に送り出すことです。

　そのために私たちは現在、二つの働きをしています。
（１）子どもを育てる為にＣＳ教育があります。
　子どもたちが成長して日本の教会のために働ける器になってもらいたいです。東京教会はもちろんですが、神の御国のために活躍できる人になってもらいたいです。

（２）私たちのもう一つの使命はこの地域に住んでいる地元の人を救いに導くことです。
　お年寄りの方を含めてこの地域から離れない人を救いに導きたいです。



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