2016年10月16日

ルカによる福音書　10章21〜24節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 過去・現在・未来を見る幸い ＞


　イエスさまはエルサレム途上の宣教には多くのたとえ話を用いられ、「聞く耳のある人は聞きなさい」と言われています。私たちはこの30年の記念すべき日に「歴史に働かれる主」が教えてくださることを見ることができるものにならせていただきたいと願います。


１．過去においての幸い
　ルカ10：17〜20にイエスさまに遣わされた72人が「神の力による伝道の成果」を自慢しています。東京教会の30年も様々な恵みと祝福がありました。別れや苦悩もあったでしょう。すべてを含め皆さまにイエスさまは「あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」（ルカ10：20）とお教えくださいます。


２．現在においての幸い
　イエスさまは、神様の恵みにより喜びあふれて讃美をおささげになっておられます。（10：21〜22）私たちも今日30年礼拝に心からの讃美を神様におささげいたしましょう。イエスさまは聞く耳のあるものに伝え、見ることのできる目に神様を見せてくださるのです。多くの預言者や王は同じことを見聞きしても、イエスさまを十字架の死へ送り込みました。今日ここに集えたことは「見ていることを見る目」（ルカ10：23）を神様が私たちに与えてくださった証です。


３．未来においての幸い
　私たちはこれから起こる一つ一つの出来事に対しても御心を見抜く目を持っていたいと思います。イエスさまは「よきサマリア人」のたとえをお話になられました。律法学者が「永遠のいのちについて」質問されたその答えです。私たちのこれから（永遠の命）に神様は「自分を愛し、隣人を愛しなさい」とお教えになります。親子の関係、夫婦の関係、ご近所、上司や部下、様々な人間関係で私たちは傷つき倒れます。思いがけない別れや事件で喪失体験にのまれることもあるかもしれません。深く傷ついている真っ只中かもしれません。しかし、駆け寄り、助け、休ませ、癒し、立ち上がらせてくださる神様が私たちの味方です。やがて、立ち上がることができるようになれば、神様が「あなたも行って同じようにしなさい」と使命を与え生きる意味と喜びを与えてくださるのです。



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