2016年8月7日

申命記　6章1〜9節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ あなたの神、主を愛せよう ＞


　申命記はイスラエル民がカナン地に入る直前のことが書いてあります。神さまはイスラエル民がカナン地に入る前に霊的に整えるため、モーセを通して教えられました。イスラエルがカナンに入ることは何を意味するのでしょうか？


１．あなたがたは渡って行って獲る地（１節）
　神さまからカナン地を獲ることを意味しますが、この単語の意味には奪う、占有する意味があります。もう一つは、（元の小作人）を追い払うという意味もあります。小作人ということばを考えるとイスラエルがカナンを占領した意味が少しは理解できます。もともと、土地は神さまのものです。この世に住んでいる人間は皆、まるで小作人です。

　元のカナン住民が長年間、神さまから土地を借りていましたが、今度はイスラエル民が小作人になるので、神さまは元のカナン住民を追い払われました。イスラエル民も神さまの命令と、定めと、おきてに従う時にはいつまでも住み続けられますが、神さまに従わない時にはいつでも追い出されます。神さまはイスラエル民が神さまに全面的に従うことを期待して、カナン地をイスラエル民に与えられました。


２．あなたが長く命を保つことのできるため（２節）
　神さまはイスラエル民にカナン地をただで下さいましたが、それは神さまを愛し、従う時に限ってです。神さまを愛し、そのみことばに従う日まではカナン地にとどまることが出来ます。神さまの願いはイスラエル民がお祖父さんの世代、子どもの世代、孫の世代が長く生涯続けてカナン地に生活できることでした。しかし、従わない時はイスラエルでさえ仕方なく、カナン先住民のように追い出されることになります。ですから、１−３節は繰り返し、「神さまの命令を守り、従いなさい」と促しています。従うことは具体的に神さまだけを唯一、愛することです。


３．「われわれの神、主は唯一の主である」（４節）
（１）この世に存在する本当の神は天地万物を造られた聖書の神さまお一人しかいない。
（２）私たちの心にはこの神さまが唯一の主なのか？
　カナンに入るイスラエル民は神さまだけ愛しなければなりません。カナン地に入ることはこれから唯一の神さまだけを愛し、その神さまだけに従うことを約束することを意味するので、彼らは申命記で再確認をしました。この神さまが唯一の神であるなら、５節のように「心をつくし、精神をつくし、力をつくして、わたしの神、主を愛する」はずです。私たちの現在の心を占めているものが何かを見れば主だけを愛しているかどうか、すぐ分かります。現在、神さま以外に「心をつくし、精神をつくし、力をつくして愛している」ものは何でしょうか？


４．神さまを愛することはみことばを愛すること（6−9節）
　 カナン地に入るイスラエル民が神のみことばをどのくらいまで愛しなければならないかを神さまは6−9節のように表現されました。神さまが私たちの唯一の愛するお方であるなら、６−９節は無理な要求ではありません。神さまを本当に愛しているのであるなら、６−９節を文字通りに行います。しかし、大事なのは６−９節を文字通りに行っても、少しでも心から神を愛していないのであるなら、何の意味もありません。私たちは心から神さまのみことばを愛し、常に行う人になりたいです。



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