2016年5月15日

コリント人への第一の手紙　8章1〜11節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 信仰による自由と自粛 ＞


　先週はコリント教会に起きた問題の一つ、偶像に供えたものを食べることに関して考えました。今日は、信仰によって食べられる自由と信仰があるからこそ、自制しなければならないことに関してみたいです。自由と自制の関係です。自由という単語は権利という意味もあります。私たちは信仰によって何でもできる自由がありますが、その反面、信仰があるからこそ、自制、自粛も必要です。私たちにとって信仰の自由と自粛は何でしょうか？


１．神が下さった信仰による自由
　全てを神が造られました。そしてすべてのものを私たちに下さいました。私たちは天地万物を造られた父なる神を信じています。その神が私たちに何でも食べられる自由を与えて下さいました。イエス様が十字架によって私たちをこの世の縛りから解放してくださいました。キリスト教を信じると縛られることが多いと人々は思っていますが、実はイエス様を知らない人こそ、色々のことに縛られています。私たちは信仰のゆえに自由になりました。


２．信仰による自粛(自制)
　私たちには自由がありますが、しかし、何でも出来るその自由を全部使いますと私たちは躓きます。また、他の兄弟姉妹を躓かせることになります。

８：９「しかし、あなたがたのこの自由が、弱い者たちのつまずきにならないように、気をつけなさい」
８：１０「なぜなら、ある人が、知識のあるあなたが偶像の宮で食事をしているのを見た場合、その人の良心が弱いため、それに「教育されて」、偶像への供え物を食べるようにならないだろうか」
１１節「するとその弱い人は、あなたの知識によって滅びることになる」

　すべては神が私たちに下さったものだから、偶像はないと分かっているから、何でも食べられる信仰の自由はありますが、その自由を１００％使ってはいけません。イエス様でさえ、神でありながら、この地上において自由を全部使ったのではありません。コリント教会は信仰の自由ばかり強調し、自粛しなかったので、とんでもない罪を犯しました。信仰の自由を自分の欲のために、個人の都合のために使うと問題になります。ですから、自粛が要ります。私たちにとって自粛しなければならないことは何でしょうか？


　 イエス様は私たちに信仰による自由を与えて下さいました。しかし、その自由を自らコントロールすると私自身と他人、皆に有益になります。信仰の自由と自ら慎む調和したクリスチャンになりましょう。



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