2016年5月1日

創世記　27章1〜13節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ イサクの家庭 ＞


１．神がイサクに下さった祝福
（１）家族
　リベカとの奇跡的な出会い（創世記２４章）
　二十年ぶりに生まれた双子（創２５：２６）
　長男エサウの結婚（２６：３４）

（２）財産
　創世記２６：１２−１４

（３）近隣との和解
　創世記２６：２８

（４）健康
　180歳まで生きました。イサクの家庭に与えて下さった祝福がこんなに多いです。しかし、家族の間には問題を抱えていました。


２．イサクの家族の問題
（１）イサク
　２７：１イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、２７：２２ヤコブが、父イサクに近寄ったので、イサクは彼にさわってみて言った、「声はヤコブの声だが、手はエサウの手だ」。
　イサクは家庭の責任者なのに判断力が鈍くなっていました。霊的な面でも同じです。

（２）リベカ
　２７：１３母は彼に言った、「子よ、あなたがうけるのろいはわたしが受けます。ただ、わたしの言葉に従い、行って取ってきなさい」。
彼女は夫を騙しました。悪いことを企んでいるのに、あまりにも大胆です。

（３）ヤコブ
　２７：１９ヤコブは父に言った、「長子エサウです。あなたがわたしに言われたとおりにいたしました。どうぞ起きて、すわってわたしのしかの肉を食べ、あなたみずからわたしを祝福してください」。

　いくら母に言われた通りにやるしかないとは言え、嘘ついていることを分かっていながら、結局父を騙してしまいました。

（４）エサウ
　一見、４人の中でエサウだけが具体的な罪や間違いがないように見えます。


３．信仰の家族と不信仰のエサウ
　普通の幸せな家庭だったのに、なぜここまで分裂したのでしょうか？　家族皆罪があったからでしょうか？それも一つの原因ですが、それよりはエサウに信仰がないことも重要な原因です。四人の中で、特に目立つ過ちを犯していないのはエサウだけのように見えます。彼は可哀想な被害者のように見えます。しかし、神の観点から見ればエサウだけが信仰がありません。

（１）イサク
　創世記２５：２３
　ヤコブがエサウより祝福されることは生まれる前からの神の預言です。それをイサクも認め、受け入れました。それは信仰です。ですから、エサウにヤコブと同じ祝福をすることはできませんでした。

（２）リベカ
　リベカは母なのに悪いです。しかし、リベカがここまで悪いことを躊躇することもなく、大胆に行った理由は神が長男エサウではなくて、次男ヤコブを選んだことを彼女は信じていたからです。

（３）ヤコブ
　ヤコブも倫理的には駄目です。彼は母から言われるままに次々と悪いことをしました。しかし、彼の心の中には罪意識があり、神の憐れみを求める切実さがありました。これらの三人ははっきり目立つ、大きな罪を犯しましたが、それでも、常に神を意識しています。神と関係が続いている人です。

（４）エサウ
　 しかし、エサウだけは残念なことに信仰の人ではありませんでした。エサウだけが神を意識しない生活を続けました。彼の心の中に、言葉の中に神の存在がありません。ですから、今日の箇所でエサウが一番被害者であるかのように見えましたが、実は家族の中で一人だけ信仰がない人でした。エサウだけ、信仰がないから信仰の家系から脱落し、離れていくことになりました。



　　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る