2016年4月17日
ヨブ記 2章1～10節
＜ 人生を支える四つの柱（3）：健康 ＞
信仰と健康はどんな関係があるのでしょうか？ 信仰者は健康になる確率が高いと思います。罪は生活の乱れを招き、不信仰は心を不安にするので健康を失いやすいです。しかし、信仰は規則正しい生活をし、心が平安、安心なので体も元気になります。しかし、例外もあります。素晴らしい良き信仰者なのに、治らない病を抱えている人がいます。代表的な例が使徒パウロです。（Ⅱコリント１２：７） 今日の箇所のヨブも同じです。ヨブはある日、突然、健康を失いました。彼が罪を犯したらからではありません。
１．健康を失うヨブ
ヨブは１章でお金と家族を失いました。それでもヨブには健康な体がありました。ところが、2章でヨブは健康も失いました。財産、家族を失ったことも悔しいのに、健康まで失うことになりました。ヨブの奥さんも衝撃を受けてヨブを呪いました。ヨブはこれからどうすれば良いでしょうか？ 体が一番重要な財産なのに、体が痛いと何も出来ません。未来もありません。
２．本物の信仰告白が生まれる
こんな体でヨブができることは何もありません。それでもヨブは神を信じ、素晴らしい告白をしました。（ヨブ記２：１０） しかし、ヨブは彼女に言った、「あなたの語ることは愚かな女の語るのと同じだ。われわれは神から幸をうけるのだから、災をも、うけるべきではないか」。
ヨブは試練に出会う以前も立派な信仰者でした。そして、信仰告白も立派だったと思います。しかし、多くの人々を感動させる信仰告白にはなりませんでした。人々から共感を得られる信仰告白にはなりませんでした。なぜなら、財産、家族、健康、友達など、すべてを持っていたからです。しかし、試練の中、すべてを失った彼がここまで信仰告白できることは偽りのない本当の信仰である証拠です。その反面、ヨブの妻はこの試練を通して今までの信仰が本物ではなかったことが明らかになりました。サタンの言うとおりになってしまいました。
３．特別な恵みが現れる
健康の時には出来る限り長く健康を保てるように努力した方が良いと思います。しかし、健康を失った時には、信仰を捨てるのではなくて、神の特別な助けを得られる道を見つけなければなりません。健康が悪くなると大体、良いことはありません。しかし、霊的には良いこともあります。ヨブは健康を失うことで全知全能の神のすぐそばに近づくことが出来ました。今まで悟れなかった霊的なことを悟れるようになりました。健康ではない時には神に何でも切実に祈ります。神の子どもには健康ではないときだからこそ、特別に与えられる恵みがあります。
４．健康の柱がなくても耐えるヨブ
財産、家族、健康、来週の友達、人間には欠かせない四つのものを全部失ってもヨブが耐えている理由は何でしょうか？ これらのものはこの世のものです。この世のものはこの世の生活に必要なものです。これらのものはこの世の生活を支えるために必要です。ヨブも確かにこの世においては、これらのものを失いましたので、彼の人生は完全に駄目になりました。しかし、私たちにはこの世の生涯がすべてではありません。この世のものも大事ですし、これから行く天国も大事です。
この世のものを神が祝福してくだされば、それを感謝で頂ましょう。しかし、時間が過ぎて、この世のものが一つずつなくなれば、天国の柱に一つずつ取り換えれば良いです。財産が無くなれば、天国で頂ける祝福を楽しみにする。家族が亡くなれば、天国で再会する神の家族を楽しみにする。健康を失うと完全に主のみ手に守られ、助けられる不思議な体験をする。ですから、信仰者は倒れません。天国の信仰がないとこの世の四つの柱が無くなることで私たちの人生は駄目になってしまいます。私たちの人生は現在、どの柱の上に立っているのでしょうか？
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