2016年4月10日

ヨブ記　1章1〜22節

　　　　　　　　　　　　　　　＜ 人生を支える四つの柱（2）：家族 ＞


　私達の人生を支えているものの中で大事な一つの柱が家族です。人々は家族のために生きていると言っても過言ではありません。愛する家族のために苦労して、一生懸命働きます。さて、今日のみことばには家族を失ったヨブの悲しい経験が書いてあります。ヨブにとっても家族はかけがえのない存在です。ヨブには１０人の子どもがいました。

　２節「彼に男の子七人と女の子三人があり」。兄弟たちの関係も非常に良かったのです。（４節を参照）
ヨブは子どもたちの信仰教育にも力を入れました。（５節を参照）
ヨブにとってすべてである家族をサタンはある日、突然奪いました。１２節を見ると神はサタンの手にヨブのすべての所有物をまかせましたが、所有物の中に財産だけではなくて、息子、娘も含まれていました。


１．子どもが突然亡くなる悲劇
　ヨブは同じ日、１０人の息子、娘たちを一瞬にして失いました。（18-19節を参照）
財産も財産ですが、やはり、財産よりは家族です。財産も人を支える柱ですが、それよりはやはり家族が何よりも私達の人生を支える重要な柱です。家族という柱がなくて私たちは生きていけるのでしょうか？　ヨブが失った家族は息子、娘たちだけではありません。


２．家族、親族から捨てられる悲劇
　ヨブは１０人の子どもを失った後、愛する妻も失いました。（2：9を参照）
ヨブの妻は重なる悲劇の中、耐えることが出来なく、夫の信仰を軽蔑し、神も恨むようになりました。それでもヨブは何とかして信仰の力で耐えられました。（2：10を参照）

その後もヨブは兄弟や親戚からも捨てられるようになりました。
６：１５「わが兄弟たちは谷川のように、過ぎ去る出水のように欺く」
１９：１３−１４「彼はわたしの兄弟たちを／わたしから遠く離れさせられた。わたしの親類および親しい友はわたしを見捨て」
１９：１７「わたしの息はわが妻にいとわれ、／わたしは同じ腹の子たちにきらわれる。」


３．家族は人生の支えにならない
　家族、親戚から捨てられたヨブは今まで彼を支えていたのが家族ではなかったことを悟りました。人生の虚しさを感じました。ヨブがお金持ちである時、健康の時には皆ヨブのところにきて、助けを求めましたが、何も持っていないただの老人になった時には誰も彼のところに来ませんでした。


４．試練後、ヨブに与えられた家族
　ヨブ記42章13-15節を見るとヨブの晩年が書いてあります。神は試練以後、ヨブに別の１０人の息子、娘をくださいました。

　 家族のために生きたのに、その報いが裏切られる、捨てられることになるとつらいです。しかし、そのつらさの中で、一つだけ感謝なことがあります。それは私たちの人生を支えているのは家族ではないことを悟って、神だけを慕い求めるようになることです。



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