2016年3月6日

創世記　2章17節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 罪（2）：神と切れる（壊れる） ＞


　先週から、罪に関して具体的に見ています。先週は罪と言うのは離れることでした。今週は二人の関係が切れる、壊れるという意味で考えてみましょう。壊れてから本格的な罪ですが、しかし、壊れていること自体がすでに深刻な罪です。


罪は神と切れる（壊れる）ことです。
　神は創世記2章17節で、アダムに善悪を知る木の実を食べてはいけないと厳しく禁止されました。しかし、アダムはたった一つの禁止事項を破ってしまいました。神との関係が切れる瞬間でした。神との関係が壊れてしまいました。神との関係が切れることは死ぬことになっています。神との関係が切れることがなぜ、死ぬことを意味しますか？　その理由は、命は神から来るものなのに、関係が切れることで命の源と断絶されることになるからです。


神との関係が切れて人との関係も切れてしまいました。
　神と関係が切れてしまったアダムとエバは二人の関係も切れてしまいました。
創世記３：１２
人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。アダムはすべてをエバのせいにしました。

この世の中で一番深い人間関係が夫婦ですが、その関係が壊れました。神との関係が切れて境界線が出来てしまいました。

創世記３：２４
　「神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。」

出エジプト１９：１２
　「あなたは民のために、周囲に境を設けて言いなさい、『あなたがたは注意して、山に上らず、また、その境界に触れないようにしなさい。山に触れる者は必ず殺されるであろう」


人との間にも壁が出来てしまいました。
　男女の壁、皮膚色の壁、世代間の壁、貧富の壁、生まれつきの身分の壁などたくさんの壁があります。世界中、至るところ、壁だらけで人々を隔てています。人間は神との関係を壊したものの、再び回復させることは出来ません。

　関係の回復はイエス様の十字架しかありません。神が人間と回復できる方法を与えて下さいました。それがイエス様の十字架です。イエス様が自ら十字架を背負われることで、関係を回復させました。人々の間に壊れている関係を十字架によって一つに回復させました。

エペソ２：１４−１６
　キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、 十字架によって、二つのものを一つのからだとして神と和解させ、敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまったのである。

　一旦切れている関係を回復させるのはイエス様の十字架しかありません。ですから、福音です。


壊れてしまった関係を復旧させる意味は何でしょうか？
　元通りになることを意味するのでしょうか？　イエス様の福音は元通りになることではありません。元通りの回復ではなく、それよりもはるかに優れた再創造されることを意味します。イエス様の血潮によって造り変えられることです。私たちはイエス様を信じて神の子どもになりました。アダムのようになるのではありません。罪を犯す前の元通りになるのではありません。神の子どもに新しく造り変えられます。ですから、福音です。この世にはない喜びのお知らせです。私たちもイエス様に習って、これから壊れている関係を回復させる働きをしましょう。



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