2016年2月28日

創世記　3章4〜6節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 罪（1）：神と離れること ＞


　イエス様は私たちの罪の代わりに十字架を背負われました。それでは私たちの罪と言うのは何でしょうか？　罪が分からないとイエス様の十字架の恵みが分かりません。ですから、罪に関して三週間、具体的に考えましょう。特に今の時期はレントなので、イエス様が私たちの罪のために死んでくださいましたので、私たちにある罪は何かを具体的に考えましょう。

サタンがエバに誘惑しました。「あなたも神のようになる」。
　神のようになろうとしたことが罪ですが、それは被造物から離れ、創造主になろうとしたことです。神によって造られた人間が勝手に神から離れること、これが罪です。人間は明確な自由意志でわざと神から離れました。神は人間に、神に逆らうことすら出来る自由意志を下さいました。人間はその自由意志で従うことを拒んで、神から離れる選択をしました。それが罪です。偶然ではなく、意図的なものです。人間自ら罪の道を選んだわけです。愚かに騙されたことではありません。神から離れることは何を意味するのかもっと詳しく考えましょう。


１．神から頂いた仕事を捨てることです。
　アダムは神が造られたすべてのものを神の代わりに管理する仕事をしなければなりません。それがアダムの仕事ですが、その仕事から離れました。神から任命されたのに、その地位から勝手に離れました。人間に罪があるので、神もこれ以上人間と一緒におられなくて人間から離れました。創世記６：３「わたしの霊はながく人の中にとどまらない」
福音書を見るとイエス様の弟子たちもゲッセマネの園で、弟子と言う身分を捨てて、イエス様から離れました。


２．心が離れることです。
　心が離れました。心が離れると目を合わせることが出来ません。アダムとエバは神から心が離れたので、自然に顔を避けるようになります。罪を犯すと最初の現象として目を合わせることが出来ません。神から離れると自然に顔を避けるようになります。

創世記３：８
「そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。」

アダムとエバは神から心が離れた後、孤独になりました。
　カインは弟を殺して、家族と一緒に暮らせなくて、家族から離れ、孤独に暮らしました。彼の子孫は次々とこの世の文明、文化を創り出し、神から離れた寂しさから逃れようと色々のものを作りました。しかし、この世の物を求めれば求めるほどもっと孤独になりました。


結論
　 罪は神と離れていることだと申し上げました。イエス様と心が離れているのが罪です。夫婦が一緒に暮らしていても、二人の心が離れているのであればそれは罪です。親子が一緒に暮らしていても、両方の間に心が離れているのであればそれは罪です。仕事から心が離れているのがすでに罪です。ずっと離れているともっと具体的に、もっと本格的に大きな罪になっていきます。人間の本能は罪の影響を受けているので、無意識の中で神から離れようとします。気付いた時にはすでに神から離れている時が多いです。人間が自由意志で神から離れることは出来ましたが、一旦離れると自由意志で神と回復することは出来ません。神と回復できる唯一の方法はイエス・キリストの十字架しかありません。無意識の中で神から離れたことを悔い改め、罪が赦され、礼拝を通して、もう一と神と霊的に回復できるように祈りましょう。


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