2016年1月31日

出エジプト記　17章8〜16節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ モーセと協力者たち ＞


１．アマレクとの復讐の始まり
「ときに」（8節）
　このときは７節を意味します。イスラエル民はまた、水がなくて、モーセに不平不満をつぶやき、神に対しても不信仰になりました。
「主はわたしたちのうちにおられるかどうか」
この不信仰の質問に神が答えられたのがアマレクとの戦いでした。その戦いを通して神が彼らと共におられることを見せて下さいました。

アマレク（8節）
　アマレク民族の始まりはエサウです。創世記３６：１２
エサウの子孫がアマレクです。ヤコブの子孫がイスラエルです。同じ兄弟から別れた民族ですが、互いが互いを全滅させようとする敵同士になりますが、その理由が今日の箇所です。

アマレクが来た（8節）
　最初、アマレクがイスラエルを攻撃しました。攻撃よりは旅に疲れている残りの民を略奪したわけです。

イスラエルとレピデムで戦った（8節）
　アマレクがイスラエル群れの後尾（こうび）に来て略奪しました。
申命記２５：１７−１８
「あなたがエジプトから出てきた時、道でアマレクびとがあなたにしたことを記憶しなければならない。 すなわち彼らは道であなたに出会い、あなたがうみ疲れている時、うしろについてきていたすべての弱っている者を攻め撃った。このように彼らは神を恐れなかった。」
そのことでイスラエルはアマレクと戦うことになりました。


２．二人の指導者
　この戦いに指導者が二人いました。一人の指導者はアマレクと実際に戦うヨシュアがいます。もう一人の指導者は神のつえを手に取って、丘の頂に立つモーセがいます。

（１）勝敗を分けるもの
　１１節を見ますと勝敗はヨシュアの戦いによって左右されるのではなくて、モーセの手によって左右されました。

「モーセが手を上げているとイスラエルは勝ち、手を下げるとアマレクが勝ち」ました。モーセが神の人として神に選ばれた時、手に持っているのは一つの杖でした。全能の神はその一本の杖を使って、神の奇跡を起こしました。モーセが手を上げる動作は神の御業を行う時の独特な姿勢です。例えば5-6節がその一つの例です。この奇跡はモーセがやっているように見えますが、実は神がなさることでした。神がモーセを通してなさることでした。私たちもモーセのように神に従う時、私たちを通して神の力が現れます。

（２）協力者
　この戦いの勝敗はモーセが手を上げ続けられるか、上げ続けられないのかによって決まります。手を上げ続けることは祈ることとも言えます。イスラエルが勝利するためにはモーセが手を上げ、祈り続けなければなりません。しかし、モーセは人間なので、いつまでも手を上げ続けることは出来ません。ですから、モーセを助ける人が必要です。

　１２節を見るとアロンとホルがいました。神の仕事はモーセ、一人で出来ることではありません。アマレクと直接戦うヨシュアが必要です。モーセの隣でモーセを支える二人の人が必要です。神のわざが人間を通して現れますが、それは一人の人間ではなくて、皆の協力によって現れます。

　 私たちの教会も同じく、一人一人の協力が神の御わざが現れます。



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