2015年12月6日
マタイによる福音書 6章19～24節
＜ 救い⑤：マンモンからの解放 ＞
お金の力から解放されるのが救いです。なぜ、お金から解放されるのが救いでしょうか？
１．お金はもう一人の神
24節に基づいて考えるとこの世には二人の神がいます。一人の神は天地万物を造られた本当の神です。もう一人の神は偽りの神、お金です。その名前はマンモンです。人間は同時に神とお金に仕えることは出来ません。お金は紙で作られているので、元々神ではありません。紙で作られたお金がどのようにして、神になるのでしょうか？ その方法はお金が人間の心に癒着することです。切り離すことが出来なくなって二人が完全に一人になります。その時、紙で作られたお金は人間の心の中で神に変わります。神になったお金は人間の心の中で、神のような力を発揮します。
２．お金の神的な力
１）人の心を奪う力があります。（２１節）
お金によって心が動きます。お金は私たちの心を簡単に奪える力を持っています。
２）目（心）を暗くする力があります。
別の表現にすると判断力を鈍くする力があります。（２２，２３節） 目は心の目を意味します。お金が心に入ると霊的に見えなくなります。判断力を失います。お金は人間の判断を可笑しくする力を持っています。
３）お金は人間の心を変え、今までの生活態度を変えられる力を持っています。
お金が多くなると急に傲慢になります。お金がなくなると急にお金の奴隷になります。お金が多くても、少なくても人格を変えてしまいます。じゃ、どうすれば良いですか？
お金は人間が管理しなければならないものです。人間は神が造られた天地万物を神の代わりに管理しなければならない存在として創造されました。ですから、お金も人間によって管理されなければならないものです。人間はお金に支配されるのではなくて、支配しなければなりません。お金にはあまりにも強力な力があるので、知恵を絞って、上手に管理しなければなりません。あまりにも力強いものなので、お金の管理を失敗すると人生も駄目になります。お金を管理することなので、貧乏になってはいけません。貧乏になることは管理するお金そのものがなくなったことだから、神が任せて下さったお金を無駄遣いしたことだから、そのこと自体が駄目です。虚しいところにお金を使い始めるとお金はどんどんなくなります。
反対にお金が多い時は上手に管理しなければなりません。お金が多いことは悩みが多くなることです。お金は意味あるところ、人々を助けるところ、神の栄光になるところに使われなければなりません。ですから、色々のことを考えなければなりません。悩みが増えます。しかし、それは神から任された仕事です。
お金が少なくても、多くても愛してはいけません。お金は愛するものではなくて、管理する物です。お金を愛するとお金はマンモンという神に変わり、人間を奴隷にしてしまいます。
３．お金からの救い
人間は大体お金の奴隷になっています。ですから、お金のマンモンから離れることが救いです。しかし、お金は神のような力があるから簡単にはお金から自由になることは出来ません。お金に縛られていることを分かっていて、それが嫌でも、離れられないのが私たちの惨めな人生です。お金から離れられる唯一の方法は神を信じて、神と癒着することです。神を信じて、神に将来を委ねて、神にすべてをかけ、イエス様と完全に癒着するとき、お金から離れられます。
お金の力から救われる一つの方法として神が教えて下さったのが献金です。（１９－２１節）。この地に蓄えるのではなくて、天国に蓄えることです。この地に蓄えても、天国に持って行けないので、最初から天国に蓄えることです。天国に蓄えることは伝道や宣教のため、人々の有益のためにお金を使うことです。生涯、健全なところにお金を使おうと何回も何回も決心しなければなりません。その決心通りに何回も何回も実行しなければなりません。それが少しでもお金のマンモンから離れ、神だけを信じることにつながります。
私たちはお金を信じて生きるこの世の人ではありません。ひたすら神だけを信じて生きる神の子どもです。足りないお金を自分の足りない知恵で増やそうと努力するよりは、神を信じて神から頂ける生き方を学びましょう。「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」
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