2015年8月2日

サムエル記上　17章31〜40節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主のしもべダビデ ＞


　ダビデがどうして巨人ゴリアテと戦って勝利することが出来たのでしょうか？ その理由をこの箇所から三つ探してみましょう。


１．準備
　ダビデは小さい時から羊飼いをしていました。羊を守るためにライオンや熊と戦わなければならない時もありました。ダビデは少年の時からこれらの獣と戦い、羊を守りました。獣と戦ったダビデは少年の時から準備されていたわけです。イスラエルのすべての人々が恐れているとき、ダビデだけは準備されていたので、ゴリアテと戦うことが出来ました。ダビデが将来、ゴリアテと戦うことを想定してライオンや熊と戦ったのではありません。お父さんの羊を何とかして忠実に守ろうとしたのがまさに準備でした。お父さんの羊を忠実に守るダビデを神は選んで、イスラエルを守る人にしました。私たちも普段の生活を忠実に生きましょう。子どもは勉強に、大人は仕事に頑張りましょう。それこそ、未来、主のために用いられる良き準備です。


２．勇気
　過去の準備だけではゴリアテと戦えません。現在の怖さを克服しなければなりません。ダビデは現在の状況が怖くないから戦おうとしているのではありません。怖いのはダビデも同じです。しかし、その怖さを勇気で克服しなければなりません。ダビデの勇気は二つです。一つ目は軍人でもない若い人がゴリアテと戦おうとしたことです。二つ目の勇気は人のことを気にしない勇気でした。人々の反対にぶつかった時、なかなか自分の信念を貫くことは難しいです。その時、勇気が必要です。周辺の反対にぶつかったとき、人を気にすると信念を曲げることになります。子どもも大人も勇気が必要です。私たちが持っている実力は勇気と一つになった時、素晴らしい結果を残します。勇気がないと本来持っている実力が発揮できなくなります。


３．信仰
　ダビデがゴリアテに勝ったのは準備も必要でした。勇気も必要でした。しかし、何よりも必要なものは信仰でした。
　36節　「生ける神の軍」
　37節　「ししのつめ、くまのつめからわたしを救い出された主は、またわたしを、このペリシテびとの手から救い出されるでしょう」

　ダビデの素晴らしい信仰の告白です。ダビデの信仰はどこから来たのでしょうか？羊飼いの時も信仰はありました。しかし、彼が特に信仰者として変わったのはサムエルが彼に油を注いだ後からです。その日以来、ダビデは変わりました。
サムエル上16章13節
「サムエルは油の角をとって、その兄弟たちの中で、彼に油をそそいだ。この日からのち、主の霊は、はげしくダビデの上に臨んだ」
　ダビデは今までも準備して来ましたし、勇気もありましたが、主の霊に満たされてから過去のダビデとは違う器になりました。


　準備と勇気なら、ゴリアテもありました。ゴリアテも少年の時から体を鍛えました。戦争しか準備していない武士でした。ゴリアテは誰よりも勇気ある武士でした。しかし、彼には主の霊が臨んでいないので、ダビデに負けました。ダビデは油注がれてから、主のしもべという確信がありました。イスラエルを危機から守らなければならない使命がありました。いつでも、どこでも主なる神が助けて下さると言う信仰がありました。その信仰が今までの準備と勇気を一つにして、ゴリアテと戦って勝利に導きました。

　 私たちも普段の準備、勇気と信仰を持って主に用いられましょう。



　　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る