2015年7月12日

マタイによる福音書　4章1〜11節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ パンの試み ＞

　サタンはイエス様に三つのことを誘惑しました。これから三週間、サタンの三つの誘惑を見ましょう。


１．もしあなたが神の子であるなら
　アイデンティティを疑わせる質問です。サタンはイエス様に神の子である証拠を求めました。サタンの要求は失礼なことですが、しかし、イエス様はここで、神の子であることを証明しなければなりません。なぜなら、マタイ３章で受洗の時、神の子と告げられたからです。イエス様が聖霊に導かれ、荒野に行ってサタンに試みられている理由でもあります。それでは、イエス様が神の子であることを証明する方法は何でしょうか。


２．これらの石がパンになるように命じてごらんなさい。
　神の子であることを証明する方法として、サタンは奇跡を求めました。「石からパンになるように」。イエス様はイスラエル民が荒野で試みられた試練と同じ試練に直面しています。

（１）「石からパン」
　イエス様はお腹が空かれていました。食べ物がないことは人間にとって一番深刻な問題です。それを解決する方法は何でしょうか？　自分の能力で解決する方法と祈りによって解決する方法があります。イエス様はご自身の能力に頼るのではなく、父なる神の助けを求めました。

（２）「命じてごらんなさい」
　奇跡を見せてくれれば信じてあげよう。十字架から降りてくれば信じてあげよう。「イエスよ、あなたのために奇跡を行ってみなさい」。
　サタンはこのように誘惑しました。イエス様はこの地上の生活の中で、ご自身のために奇跡を行ったことはありません。生活のために幾人かの女性がイエス様と弟子たちを経済的に支えました。遠いところは時間をかけて歩きました。瞬間移動はありません。奇跡は神の栄光のために、人々の救いのために限って行いました。


３．イエスは答えて言われた、・・・と書いてある」。
　神の子であることを証明する方法はサタンの要求通り、奇跡を行うことではなく、みことばに従うことでした。いかなる状況におかれても、み言葉に従うことで、神の子であることを証明しました。


４．人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである
　パンは肉体を維持するもの、みことばは魂を維持するものです。けれども、二つに分けられるものではなくて、体も魂も互いに深く影響するものです。私たちの体と魂のためにはパンが必要です。みことばも必要です。「パンだけで」の意味はパンの大切さを否定しているのではありません。また、私たちもパンの大切を否定してはいけません。しかし、パンの大切さを本当に知っている人はみことばの大切さも分かっているはずです。


　パンの力はサタンの第一の武器です。私たちもその力を恐れています。ここでパンが指している意味は深いです。 体を維持するために必要なすべての物を象徴する単語です。人間を支える経済的なすべてを代表する言葉です。

　これからの生計の心配は私たちの一番の心配です。本当にパンの力を分かっている人こそ、神の口からでる一つ一つのことばの大切さも知っています。サタンの最初の武器は食べ物でした。イスラエル民も荒野で食べ物のことで、躓きました。40日間、断食されたイエス様にもサタンは食べ物の武器で攻撃しましたが、サタンが負けました。イエス様は私たちの代わりにサタンに勝利して下さいました。イエス様の勝利は私たちの勝利です。サタンはこれからも食べ物（生計）の武器で私たちを攻撃します。

　 私たちがサタンに勝つ方法は神を信じることです。何を信じるのかと言うと父なる神が私たちに日用の糧を与えて下さることを信じなければなりません。イエス様が勝利されましたので、私たちもみ言葉を信じて祈り、従えば、勝利できます。



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