2015年4月12日

ヨハネによる福音書　21章1〜14節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 弟子たちの回復と聖霊の働き ＞


　ヨハネの福音書は他の福音書と違って復活が最終ではなくて、もう一つの章があります。ヨハネは最終の章で弟子たちがどのように回復したのかを私たちに教えてくれました。今日は弟子たちの回復とこれから聖霊がなさることに関して見ましょう。


１．復活前後の弟子たちの変化
（１）3節を見ると、弟子たちはイエス様が復活された姿を二回拝見してからやっと出かけられるようになりました。復活の以前は家の戸も心も閉めて、まるで引きこもりの状態でした。その弟子たちがやっと出かけられるようになったのは相当の回復です。けれども、彼らは出かけられるようにはなりましたが、元気がないのは以前と同じです。

（２）3節を見ると弟子たちは仕事も出来るようになりました。
　復活の以前までは何も出来ませんでした。しかし、復活以後は漁に出かけました。けれども、仕事をしても、あまりやりがいはありませんでした。イエス様の助けで153匹も取りましたが、それでもそんなには喜びがありませんでした。

（３）弟子たちはご飯も食べられるようになりました。(12，13節)
　復活以前はあまり食べられなかったでしょう。最後の晩餐が頭に浮かんで食べ物がのどを通らなかったと思います。しかし、復活以後は食べられるようになりました。しかし、食べても喜びはありません。なぜなら、イエス様が復活されたので、イエス様を見る度に恥ずかしくなったからです。イエス様を見捨てたことの申し訳ない気持ちが心に残っていたからです。この弟子たちはどうすれば良いでしょうか？


２．弟子たちの回復
　ヨハネの福音書は弟子たちに三回連続して現れたことを記録しています。ヨハネは他の福音書と違う角度で、11人の弟子たちがどうやって回復したのかを詳細に教えて下さいました。特に21章の後半でペテロがどのように回復したのかを詳しく書きました。ところが、三回目に現れた場所は、弟子たちが最初、召しを頂いたガリラヤです。今日の箇所は弟子として召された時の状況と似ています。

ルカ5：4−11とヨハネ21章の比較
　弟子たちはイエス様から離れては何一つ出来ません。イエス様から離れては今までの専門分野である漁をとることすらできません。弟子として召されているので、弟子として生きなければなりません。今更、魚をとる漁師に戻っても幸せになるはずはありません。弟子たちの人生は変わりました。以前はたくさんの魚を取ると嬉しくて、喜びましたが、今は違います。イエス様から頂いた使命を全うするとき、生きがいがあります。


３．聖霊の働きの始まり
弟子たちにこれから必要なものは何でしょうか？
（１）外に出かけられる勇気が必要です。
（２）仕事が必要です。
（３）食欲と生活の意欲が必要です。

　 これらのすべてのことは聖霊が来られることで回復できました。聖霊が来られた時、心に勇気が与えられ、主からの使命も全うできたし、生きる元気も与えられました。これからイエス様が肉体の姿で弟子たちのためになさることはありません。これからはイエス様が送って下さる聖霊が働かれる時代になります。私たちがイエス様の復活を見なくても信じている理由は聖霊が働かれるからです。ですから私たちは聖霊に満たされ、主が私たちに与えて下さいました奉仕に励みましょう。



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