2015年3月15日

サムエル記下　11章1〜13節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ダビデの子、ソロモン誕生 ＞


　先週の大事なことはダビデの子が神の子となることでした。今日はダビデの多くの子どもの中で誰が神殿を建てるのかの話です。結論からすると資格のない子どもがダビデの子となりました。


１．目標を失ったダビデ（１節）
　周辺国との戦争はまだありましたが、神の平和がイスラエルに訪れました。ダビデは戦争に自ら出かけなくても良い暇の時間を過ごしていました。7章では平和を与えて下さった神に感謝を表したくて神殿建築を考えたダビデです。しかし、11章では同じく平和の中、堕落してしまいました。

　７章と11章は同じく平和の時間でしたが、違いは何でしょうか。理由は目標を失ったことです。これが一番大きいな違いだと思います。彼は神殿建築をしてはいけません。準備しかできません。信仰の目標がなくなることは非常に危ない状態です。奉仕と信仰の目標は霊的な安全装置の一つです。忙しさの中でも奉仕に励み、祈りながら新しい信仰の目標を保ちましょう。


２．罪の連鎖に落ちたダビデ（２−５節）
一つ目は人妻と関係を結んでしまいました。
二つ目は一つ目の罪を隠そうと企みました。
三つ目は二つ目の企みが失敗したので、忠実な部下を殺してしまいました。
四つ目はしかも、他人の手を使って行いました。

　最初罪を犯した時、出来る限り早く悔い改めなければなりません。なぜなら、時間が経つと悔い改めるチャンスすら失うからです。重なる罪の連鎖に落ちて、罪の奴隷になってしまうからです。


３．ソロモンの誕生（１２章２４−２５節）
　ダビデとウリヤの妻の間に生まれた最初の子は神の罰により死にました。しかし、次にもう一人の子どもが生まれますが、その子の名前がソロモンです。神はソロモンを愛されました。人間の常識では考えられません。

　サムエル記下11章はダビデが生涯の中で一番恥ずかしいことでした。人間的に考えるとソロモンは生まれてはいけないダビデの子です。その子が人々に祝福されるはずがありません。しかし、神はその人を愛し、その人を憐れんで下さり、ダビデの跡継ぎとして立て、彼が神殿を建てるようにされました。神はいかなる罪人でさえ憐れむお方です。神は罪人にもう一度チャンスを与える慈しみ深いお方です。

　ダビデは倫理的には大変な罪を犯しましたが、しかし神の御前で、心を込めて断食して、悔い改めたので、神は彼の罪を完全に赦して下さいました。神が完全に赦して下さった証拠として、ソロモンが生まれました。そのソロモンは神殿を建てられるダビデの子になったわけです。


　 ところで、ソロモンは神殿を建てたダビデの子ですが、完全なダビデの子ではありません。彼の後半の人生は失敗でした。旧約では彼がダビデの子ですが、新約で本当のダビデの子はイエス様です。ソロモンがダビデの跡継ぎになることでダビデの家族には次々とトラブルが起こりました。来週はダビデ家に起こる不幸の出来事を見ましょう。



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