2015年3月8日

サムエル記下　7章1〜14節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ダビデの子は神の子 ＞


　マタイの福音書は「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図」で始まります。「ダビデの子」はマタイの福音書が特別に強調することばです。ダビデの子と神殿、ダビデの子と十字架は緊密な関係があります。受難週とイースターの前に連続して「ダビデの子」の意味を探ってみましょう。


１−２節
神が下さった安息の時、主の恵みを思い出して感謝するダビデ。
感謝の気持ちをどのように表そうかと考えるダビデ。
感謝の気持ちを実行しようとするダビデ。
彼は神の家の建築を考えました。ダビデは本当に良い信仰者です。


５−７節
　天地万物を造られた神は人間が作った建物に住むお方ではありません。私たちの神は建物の中にまつられるくらいの神ではありません。人間は自分たちが信じている神を、自分たちの手でコントロール出来るように造りますが、私たちの神はそのようなお方ではありません。ですから、契約の箱が保管された天幕も、これから建てる神殿も象徴的なものに過ぎません。

　教会も同じです。その中に主は象徴的におられます。教会の建物そのものが神ではなく、私たちの群れの中に主はおられます。ところが、私たちにとっては象徴的な建物でさえ大切です。なぜなら、建物の中に集まって、礼拝し、祈り、信仰が養われるからです。


１２−１４節
　ダビデから生まれる子どもがダビデの代わりに神の家を建てることになります。
14節「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる」
神の契約の言葉です。ダビデの子は神の子になります。イスラエル王の位置と立場を表すことばです。

　当時の周辺国の王は絶対権力者でしたが、イスラエルの王は絶対権力者になってはいけません。イスラエルの王の上には天の大王である神がおられるからです。イスラエルの王は天の大王の代わりにみことばによって民を正しく導く神の子でなければなりませんでした。王は神の子として、神のみことばを守り、神に従わなければなりませんでした。 神の子であり、ダビデの子の重要な任務は神の家を建てることでした。 これから生まれますので、次回にそれを見ましょう。



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